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妻との一触即発は傾聴で乗り切る

ここ2ヶ月ほど長男、次男、妻の誰か或いは複数名が風邪に罹患。
風邪を移しあって終わりが見通せない状態になっている。
ここ数日は調子が良かった次男だが、一昨日くらいから再度発熱。
嘔吐も伴う酷い風邪の症状が続いている。

今までは子供の風邪の時は妻と僕は交互に職場を休んで対応していた。
しかし、妻の今の勤め先は高齢の方のケアが中心なので、家族が発熱していたら出社を控えるよう求められてしまう。
そのため今では子供の看病は妻が中心で、僕は仕事に出掛けるスタイルになっている。

看病と復調しているどちらかの子供をまとめて応対をするのは体力が奪われる。
妻の調子も完璧ではないこともあり、夜に子供を寝かしつけてしまうと妻も一緒に眠り朝を迎える日が多い。
僕も寝かしつけで大抵寝てしまうが、平日は幸いにも体が覚えていて夜中に目をさますことができ、家事をしてからもう一度眠りにつく。
ただし、細切れ睡眠のようで日中は眠たさが続き中々大変だ。

これが常態化していたので疲れが溜まってか、金曜日に寝かしつけで一度寝た後、起きてからご飯を食べるとリビングのソファで二度寝をしてしまった。
この日は珍しく妻が途中で目覚めた。
リビングで寝ていた僕を見て日中のストレスも溜まっていたのだろう、結構雑に起こされて家事を手伝うように促された。
目を覚まして妻の顔を見ると明らかに苛立っていた。

さて、ここで話を変えるが僕は子供の時、同居していた親や祖父母の前で我儘し放題だった。
何となく家族というのは我儘が許される場所という意識があった。
でもそれは妻に対して当てはめないように結婚当初から努めてきた。
当時は何故そうしてしまうのか自分でも分かっていなかったのだが、傾聴講習を受けた今ならば何となく説明が出来る。

会社は年単位や半年スパンで組織の改変に伴い人の異動が生じる。
優しい人、ぶっきらぼうな人、無口な人、マウント取りな人、誰と仕事をするかは時と場合によって入れ替わる。
この人とは合わないから一緒に仕事をしたくありません、そんな主張は通じない。
一緒に仕事をする以上、折り合いをつけて協力していかなければ成果は出せない。
それに優しい人だって不機嫌な時は有るし、方向性や意見が不一致して対立するかもしれない。
だからこそ会社では傾聴を用いた対話が重要視される。

ところが、会社ではそういった考えができていても、家族には別の考えを当てはめてしまう恐れがある。
例えば子供に対して。
子供と親の間には上下関係が有るように思い、つい上から目線で命令をしてしまう。

例えば妻に対して。
子供が産まれたことで妻から母へと認識を改めて、まるで妻を自分の母親の様に接してしまう。
外で家族の会話を聞くと、夫婦間の呼び名がパパ、ママになっている人を多数見掛ける。
僕の両親もそうだった。
本人にそのつもりはなくとも、呼び名は相手の認識を歪めてしまう。
あだ名と一緒だ。
だから僕は妻の事をママと呼んだことはない。
子供の前でも妻は常に名前で呼ぶようにしている。

僕はそんな考えを持っているので妻や子供を相手にする際に家族というフィルタを通さないように努力している。
そうしないと我儘の意識が勝り、傾聴を用いた会話を忘れてしまうかもしれないからだ。
傾聴を用いた会話が求められるのはオンオフに関係しない。

話を妻が苛立っている場面に戻そう。
強制的に起こされてこの状況に放り込まれた時、傾聴を学ぶ前の僕ならば不満を表明していたかもしれない。
でも傾聴を学んだ後の僕は、妻に対して肯定の態度を示し言われた通りに行動をした。
決して不満を顔には出さず丁寧に仕事をした。

どんな反応が返ってくるか妻の様子を伺うと、苛立ちが続かなかったのか程なくして何時もの妻の態度に戻っていた。
期待通りだったが、傾聴の効果に驚かされた。
家族も個性の違う人であると認識し、傾聴を心掛ける。
少なくともそれが我が家の円満の秘訣かもしれない。
(実践しているのは僕だけかもしれないが😭)


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