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長男の描いた絵が相変わらず抽象画で安心した

通っている保育園で長男と次男は絵を描いたり工作をしたりして楽しんでいる。
長男は丸とかを使って何となく顔っぽい表現をするようになった。
それはそれで成長したなと感慨深い一方で、色を散らしたような小さい子供ならではの紙面全体を使った動的な絵が好きな僕としてはもう見られなくなるのかと寂しくもあった。

ある日の平日、仕事を終えて家に帰ると長男が僕に描いた絵を見せてくれた。
それが久しぶりに色を散らした絵で、未だこの手の手法で描ける事が嬉しかった。
この絵はどんな風に描いたの?と訊いてみると、ここにピンクを配置したかった等と回答してくれたのが凄く興味深かった。
てっきり何かの物事を絵として表現しているのかと思ったら本当に色を散りばめようとしていたとは。
僕が子供の時はそんな発想が無かったので長男は凄いなあと心から褒めた。

その絵がとても素敵だったので夜中に起きて撮影して、今の僕のプロフィール画像にもなっている。
本当は全体を写したいのだけど長男の名前が書かれているので一部だけにしている。
ピンクと青が好きな長男ではあるが、絵を書く際には他の色も使ってカラフルに仕上げてくる。

長男や(最近は次男も)描く絵をじっと眺めているとある事に気づいた。
僕が絵を描くと余白を上手くいかせず、仕上がった絵に落ち着きが感じられない。
子供達の絵は線を無数に走らせているだけだが、俯瞰してみると実に良いバランスに仕上がっている。

このバランスというのは奇妙な感覚でもある。
何故なら左右対称に描かれているわけでもなく、色も不均等に偏っているからだ。
でもそれが全体としては調和している。
言うなれば春先の野原の風景のようなものだ。
ある種類の植物がまとまって群生していたりする。
植物の生え方は均等ではなくムラがある訳だが、全体として見るとそうあるのが自然だと思える。
長男の絵からは同じ草原に居るかのような安心感や楽しさを感じられる。
相変わらず親バカ目線だが、何故長男の絵を好ましく思うのか自分の中で整理がついて納得できた。

昨日は丸を散りばめた絵を見せてくれた。
そちらもとても良い出来だったので後日考察してみたい。
子供達の絵を直感で楽しむのは今しか出来ないことなので、今は思う存分鑑賞していきたい。

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