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隣の芝生よりも青い芝生の話

最近テレビやネットなどのメディアでは、サラリーマン以外の生業で暮らす人々が取り上げられがちだが、それでも大多数の人は何かしらに属してお給料をもらって生活している。
私も例に漏れず企業に属して生活する多数派なのだが、

こんなことして暮らしていけたらな〜

と考えてみることは、まあよくある。

皆さんはそんな風にタラレバで理想の暮らしを考えることはないだろうか?
脱サラする人は、具体的にその暮らしを成り立たせるためのイメージをする力が強いんじゃないだろうか?(そして行動力もずば抜けている)

ということで私もいつか脱サラする時のために、イメージを固める練習をしておこうと思う。


趣味の話


理想の暮らしのなかで欠かせないのは、やはり趣味を楽しむことだろう。

私の趣味は、好きな音楽を聴くことだったり、気になるレシピで料理することだったり、のんびり過ごすこと。
ほとんどがアウトドアではなくインドアで済む趣味ばかりなので、例えば今の生活でも十分に楽しむことができている。

ただ、さらに大げさに楽しむことができるのであれば、窓を開け放ってそこそこの音量で音楽を流して楽しみたいし、料理も時間のかかる手の込んだようなものに挑戦してみたいし、好きな時に散歩に行ったり川辺でのんびりしたりしたい。
他にも今はできていないけれど、時間があるならやってみたいこととして、絵を描くことや、フラワーアレンジメントにも挑戦してみたい。

このような趣味を楽しむためには、程よい田舎で、かつ敷地が広めの住居に住むのが条件の1つになるだろう。

ここまでは趣味についての話だったが、理想の暮らしを成り立たせるには収入を得る必要がある。そこで次は、”どんなことをして収入を得ていきたいか”という点について考えていきたいと思う。

仕事の話


今回はあくまで理想の話になるので、それで暮らしが成り立つのか?開業資金は?というところは少し置いておいて、想像を広げていきたい。

前段の趣味の話を見ていただけた方には、「この人、働きたくない人なんじゃないか・・・」と思われてしまっているかもしれないが、一概にそういうわけではないと主張したい。ただ自分のペースで営業して、自分の好きなものを集めた雑貨屋を仕事にすると考えたら、想像も膨らむ。

営業するのは週4日程度で、広めなはずの住居の敷地内を店舗として運営する。営業時間は10時半から17時で、インスタグラムから営業カレンダーや入荷商品について発信する。
コンセプトは『うちにあるとしあわせな気持ちになれる』。
扱う商品は、焼き物の食器類や、あまり見かけないけどおすすめな調味料やドレッシング、ランプやクッションといった日用雑貨など人の暮らしに登場するような商品を中心に扱う。

片田舎で開く店なので繁盛するかと言われたら難しいかもしれないが、自分が好きなもの、いいなと感じるものをお客さんに共有して、お客さんに共感してもらえた時の嬉しさはひとしおなのではないだろうか。

もう一つの仕事の話


そしてその傍らでやってみたいことが、絵本作家として挑戦してみること。

子供だった私にとって、親や幼稚園の先生に読み聞かせてもらう時間はとても素敵な思い出だし、今でも好きな絵本(林明子さんの「こんとあき」や「はじめてのおつかい」)は記憶にも自室にも残っている。
そのように、私もどこかの親子の思い出を彩れたら最高だな・・・とひそかにずっと憧れている。

どんな絵本を書いてみたいかというのも、なんとなくイメージしていて、
『曲を連想した絵本』を書いてみたい。

私が昔通っていたピアノ教室では、曲を聴いて生徒が”何を感じるか” ”どういう風景を思い浮かべるか”をまず考え、それをイメージしながら演奏するということをしていた。
曲を作った作曲家には、もちろん構想があって、音の強弱や組み合わせ、高低やテンポや鍵盤へのアプローチを譜面に著すことで最大限、聴き手や演奏者に伝えようとしてくれている。
作曲家と完全一致の解釈をすることは難しいけれど、私なりの解釈でイメージを広げて、それを絵本にするのは自由で面白そうではないだろうか。

あのシーンが曲のこの辺をイメージしているのかな?と、”読むこと”と”聴くこと”の二段階で楽しんでもらえるような作品が作ってみたい。

理想について考えると自分のことがわかる


まとめると私の理想の暮らしは、下記のような安穏としたものだった。

  • 程よい田舎に、広めの敷地の住居を持ちその一角で週4日雑貨屋を営む

  • 好きな音楽を流して、好きに料理し、好きな時にのんびりできる

  • クラシックなど、曲からイメージした絵本を書いてみる

実現するには元となる資金や行動力が足りていないので、どこまでいっても理想でしかないのだが、自分の理想の暮らしについて考える中で、自分の中にこんなにやってみたいことがあったんだということに驚いてしまった。
最近の自分は無趣味で面白味のない人間だと思っていたので、それがなんだか少し晴れたような気持ちだ。

雑貨屋の開店だとか、広い敷地の住居を持つだとかはなかなか実現までは難しいだろうが、趣味を広げたり絵本を書いてみたりといったことは元手が不要なので、ちょっとずつでも挑戦していけたらいいな。

・・・そしたらいつか、今より青い芝生が自分のものになっているかも。


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