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“ 猫の日 “ 亡き子達に想いを馳せ。そして、2代目の猫ちゃんのおはなし。
私は、猫が大好きだ。このマイペースさが私にとってはちょうど良く、心地よい距離感を保ってくれるからだ。
子供の頃から常に、家の中には猫がいた。だからか、私のそばには猫がいて当たり前というより、猫がいないと生きていけない身体になってしまった。
そして大人になった今も、猫と一緒に暮らしている。
数年前、17歳まで頑張ってくれた2匹の子達を亡くしてから、もう二度と猫は飼わないと決めた。はずだったが… 半年後には、県境を越えて保護猫カフェに出没していた。そこにはシェルターが併設されていて、当時、すでに成猫だった雌の子の存在が私はとても気になり、頻繁に会いに行った。
とても人見知りする子で、いつ行っても体を壁側に向けて、私には、イカ耳と頭と背中しか見せてくれなかった。余程、私のことが嫌だったのか怖かったのだろう。むっちりボディを、できるかぎり小さくすぼめるその姿に心を打たれた。
だけど、すごく怯えている割には撫でると気持ち良さげな様子… ん?この子はもしかしたら、本当は撫でて欲しいのかもしれないと、ケージ越しに撫でてみたりした。
そんなスキンシップを1か月程、毎週土曜日に友人に付き添ってもらいながら続けてみた。子猫達が多い中で、成猫はこの子ともう1匹の子だけ。
この子をシェルターから救い出したい。最初はそう思っていたけれど、今は違う。この子と一緒にいられて幸せ。この子の存在が、私を生かしてくれていると言っても過言ではない。
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この頃は、本棚裏の窓辺がお気に入りでした。
頭隠してお尻隠さず..でも、お顔見えてます...
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今思えば、まだまだ表情が固かったな...
でもね、この内股加減とフォルムが愛おしくて...
みんな、どうしても子猫から飼いたがる。でも、成猫には成猫の魅力があるのだ。生きる苦労を重ねてきた勲章的な…そんな雰囲気を醸し出しているところなんか、もう愛おしいしかない。この子は一体、どんな苦労をしてきたのだろう?と、想いを馳せたとき、たまらない気持ちになるのだ。雷を極度に怖がる様子からすると、外で余程怖い想いをしてきたのだろう…
それが今現在では...
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布団越しに伝わるむっちり具合、たまりません!
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目の前にやってきて邪魔をする。
猫飼いあるある... ですね!
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勢い余ったら、カーテンレールの上だって歩きます!
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寂しい時も辛い時も嬉しい時も、早い話しが、いつも一緒どんな時も。この地球上に、猫がいてくれて本当に良かったといつも思う。
亡き2匹の子達は、未だリビングのカウンターにいるが、ふと存在を感じることがある。特に来客があった時など、“ 僕たち私たちにも何か特別メニューが頂けるのでしょうか? “ と言わんばかりの視線を感じて、フッと笑みがこぼれる。
そして、2匹の子達を思い出して寂しいとき、じんわり胸の奥に温かい存在を感じる。きっと私の中で生きつづけてくれているのだろう。
ダメな私も、弱い私も、できる私も、強い私も...彼らにとっては関係ないのです。ただ目の前にいる、私そのものの存在を必要としてくれているのです。その事実が私を支えてくれている。
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リンクに載っていたものをプリント。
以来、ずっとここに飾っています。
死してなお、私の心の中で生きつづける2匹の子達。いい加減、解放してあげないと… とは思いつつ、ずっとそばにいてほしい。わがままな私を許してくれるかな? いつかまた、必ず会おうね。
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テレビ画面越しに、睨み合ってるみたい!
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狩名人の本能が騒ぐのです。
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いつもこうやって寄り添ってたな...
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ありがとう。
私の愛おしい子たち。
書きながら、途中で涙が溢れてきました。
泣きながら書くとか、自分でも驚きですが。
1年に1回くらい、亡き子達に深い想いを馳せてもいいですよね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。