
2月の読破した本
最近保温用の水筒を職場などに忘れて、外で煎茶を飲む機会を失っているはんかちです。
2月末からは、外に出てもおだやかな陽ざしで、洗濯しすぎたダウンでも過ごせるほど暖かく、寒さによる散歩拒否ハードルが格段に下がりました。いざ散歩しようと茶葉と急須とコップを用意して、水筒を職場に置いてきたことに気づき断念することX回目。
職場に水筒を持っていき、毎回持ち帰るぞと意気込んではいるんです。ですが、帰宅すると水筒を持って帰ってないことに気づき、を3回以上経験したので、今度は昼食後に水筒をお弁当箱いれに入れることにしました。
そんな本日は当日分は無事帰還しましたが、前回忘れた水筒を忘れ去った場所に置いたままにしたために本日持ち帰り忘れてしまいました。
幸いなことは中身は水道水なので、1週間くらいそのままですが、水筒を洗うハードルが低いことですね。
今回読破した本はこちら
①「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
作者 万城目学
ちゃんと文庫の小説版を読み切りました。読んでいるときに漫画版もあることを知ったので、漫画版を載せておきました(笑)
作者名の万城目を「まんじょうめ」と呼んでいたら、夫から「まきめ」だと残念そうな表情で訂正されました。
実は万城目作品を映画でも小説でもしっかりと見たことがありません。映画にもなった「プリンセス・トヨトミ」もどういう内容か、あらすじも分かっていません。
どういう経緯でこの作品を手に取ったのかというのは忘れちゃいました。最近犬や猫の動画をよく見るようになった影響があるかもしれません。図書館で表紙を見て、猫の日向ぼっこしている様のイラストが綺麗で、かつ穏やかな気持ちで読みやすそうだと思って手に取ったんだと思います。
読んだ感想は、動物より主人公かのこちゃんの思っていたより大人びた思考に驚きました。言動は小学1年生という無邪気さ満載で、ただだんだんと小学1年生だよねと疑いたくなるほど、周囲の情報をキャッチし自分がどのように行動したほうがいいかを考えるという行動が自分の小学1年生では皆無だったので他小学生はそうだったのかと驚きました。自分は鼻てふてふはしなかったと思いますが、後先考えずにアニメやままごとなど楽しいことに夢中でした。自分基準の小学1年生像が案外マイナーなのかもという、今まで考えたことない想定外を味わいました。
特に友達になりたい子にアプローチをする話では、行動し上手くいかなくてくじけつつも、かのこちゃんが相手がこうだったら引こうなど、どういう方向性で行くか考えてから行動しており、関心しました。
今の自分でも友達になりたいアプローチをしてうまくいかなかったら、友達になりたくなかったんだなと勝手に決めつけてもう傷つかないようにと距離を置いてしまいます。もう一回相手になにかアクションを起こして、相手の反応によって今後どうするのかを決めることはあまりなかったと思います。そう思うと、小学1年生のかのこちゃんはじぶんより大人びており、尊敬するところが沢山あるため、かのこちゃんに注目したのかもしれません。
②「this is japan」ブレイディみかこ
前回読書中の本というので紹介しました。なんとか読破できました。
この本は、海外の政治情勢とそれによって実際にブレイディさんが従事していた保育士という仕事や周囲の人々にどんな影響があったのか、日本の現状を、特に保育の場面などから見て、今の日本がどうかが綴られていました。
各章では、ホームレスの方々や、都心の認定外、認定保育園の話、水商売の話など触れようともしなかった話が多く、同じ日本の話なのかと疑ってしまうほど驚く話もありました。
また、明確な階級差別がない日本だからこそ面白い組み合わせもあるということを知りました。最後の章では、日雇い労働をしているホームレスと川沿いで保護者ら自らが子供たちの面倒を見ているというグループの関係性です。その子供たちはホームレスの方と一緒に遊んだり、作ってくれたおもちゃで遊んだり、ホームレスの方をとても慕っているのです。また保護者達もホームレスの方自身を理解しているからこそ止めることなく、育児を助けてもらっていました。海外ではそんな特殊な環境は絶対に見ることができないのですが、日本ではそこまで階級差別がないからこそできるのではと、ありました。
自分はホームレスというだけで偏見で近づいてはいけないと思っており、その人自身をみてどうなのかを見ていなかったことに気付きました。
海外の政治事情などは日本の政治もさっぱり分かっていないので勉強して知ることから始めないとなと思いました。