見出し画像

地元のお茶から知る、地元の様子⑩~

休みの日には「散歩×茶」をしようとして、夜更かしして起床時間が遅くなり、散歩に行けずじまいなはんかちです。
元々寝る前に漫画や小説を読んでしまうためベッド周囲に本を置かないようにしていたのですが、ついつい持って行ってしまいます。
湯たんぽで温まりつつ、布団の中から手を出して、手の寒さと本を読むぞって欲との勝負ばかりしています。こたつで起きている間に読めばいいのですが、背徳感のある読書を選んでしまいます(笑)


今回は、散歩で飲んでいる「駿河玉川茶 極」について、調べていこうと思います。

こちらで販売されている「駿河玉川茶 極」です。

前回と同じ写真なので和菓子も同席しています

こちらのお茶の商品説明は下記にあります。

美味しいお茶が育つ「玉川」で丁寧に作られたお茶の中でも、最上級の美味しさを誇る「駿府玉川茶 極」は平岡商店自慢の逸品。

山間部のため、他の産地より摘み取り時期が遅くなりますが、5月5日~10日ごろ、その年の一番初めに芽吹いた力強い新芽を使ったお茶です。
湯冷まししたお湯で淹れると、とろんとしたコクのあるお茶をお召し上がりいただけます。

株式会社平岡商店 「静岡玉川茶 極」 から引用

山間部とあるので、静岡のどのあたりかというと、

静岡県の真ん中あたりで、静岡市の山斜面で作られているんですんね。
一番画像で気になるのは、パピヨンだろうと思われる犬ですかね(笑)
以前やられていた?玉川ティーツーリズムの写真があり、茶畑含め周囲の状況が分かったので
載せてみました
この斜面で作っているんですね

この玉川茶ですが、「本山茶」の一部だそうです。
下記サイトからそれぞれ引用しました。

本山茶について
静岡県の茶産地の中で最も古い歴史を持つ本山茶は、静岡県中部を流れる安倍川・藁科川の上流域で生産されたお茶で、静岡県の三大地域ブランド茶のひとつです。

川沿いの山間地の茶園は川霧につつまれ、平野部のお茶と比べて葉肉が薄く、鮮やかな緑が特徴です。口当たりは上品で優しく、爽やかで独特の香りを持ちます。この香りは「山の香り」とも呼ばれており、本山茶の大きな特徴のひとつです。

静岡市を縦断する安倍川は、豊富な伏流水をもった水清い急流。
その流域を囲む茶産地の山々は、しっとりと山霧を抱き、茶葉に照りつける日差しをやわらげます。また、寒暖の差が大きいこと、土がミネラルをたくさん含んでいることも、茶栽培に向いている理由。
ここは、大自然が創り出した天然の良質茶産地なのです。
香り高い紅茶の産地ダージリンが山地であるように、本山茶の里が生み出すお茶も、ふくよかな香りと深く澄みわたる味わいが身上です。

確かに香りは、深蒸し茶のようなまろやかな香りとは違い、桜餅のような香りでした。自分の感覚なので他の方が香りを違うもので表現するかもしれません。
「日本茶で桜餅の香りってどういうこと?」ってなるかもしれません。どうやら、成分が一緒のようです。
代表的な、桜餅のような香りの日本茶「静7132」の説明でそう記されていました。

桜の香りがするお茶 静岡産7132

無香料・添加物不使用なのに桜のような香りの茶。
その理由は香り成分「クマリン」を豊富に含んでいるためです。
クマリンは桜の葉にも多く含まれおります。
静7132はやぶきたの自然交雑実生から選抜し誕生した品種ですが、
やぶきたにはクマリンが含まれておりません。

また、時間の経過によって香りが強くなるという特徴もあります。

1960年代に生まれた品種です。当時の管理番号がそのまま品種名とされました。
理由は、この茶の新芽が赤く不思議な品種だったため、
あまり注目をされずに名前を付けられなかったそうです。

ただ、霜に強いためごく一部の生産家さんで育てられており、
注目をされるようになりました。

味は爽やかな渋みと優しい甘みが口の中に広がります。
小豆のお菓子と一緒に食べたら桜餅を食べているみたいになりそうですね。
一番イメージしやすいのが桜もちの香り=桜葉の香りです。
その香りのせいか、特に春先に女性ファンに大人気の品種茶。
桜葉のさわやかな香りと、深い滋味、優しい甘みで
飲んだ人の心を和ませてくれます。

静岡茶の通販 葉桐 公式サイト】静岡県産100%高品質茶の専門店
桜の香りがするお茶 静岡産7132 の説明から引用

「クマリン」についても調べました。

このクマリン、実は、桜の花 には少ししか含まれていません。しかしなが ら、クマリンやクマリンのもとになるクマリン酸配 糖体が葉の方にたくさん含まれています。
(省略)
桜の葉にすでにクマリンそのものが含まれていますが、葉をつぶしたり、塩漬けする と葉の中のクマリン酸配糖体と葉の中の酵素が反応し、クマリン酸からクマリンが生成 することでさらに香りが強くなるのです。これが私たちが「桜の香り」と認識しているもの です。 桜の花には少なく、葉の方に多く存在し、さらにその葉を加工するとより香りが強く なります。つまり、桜の花見の時に桜の香りが感じられないことが多いのは、クマリンや クマリン酸配糖体などが葉の中から出てこないためなのですね。ちなみにこのクマリン 配糖体、秋の方が多く存在するらしく、もしかしたら、秋の桜の葉で、桜餅を作った方 が香りがさらに強くなるかもしれません。

 大阪市立科学館 月刊うちゅう 2020年5月 桜の香りから引用

山間部で育てたお茶だからこそ、桜餅の香りのような「クマリン」ができて、日本茶の香りが春色になるんですね。
もし気になった方はまずは室内で香りを奪ってしまう風が吹かないところで飲むことをお勧めします。

自分は静岡駅地下のこちらで購入しました。
どんなお茶が好きか相談しながら購入することも可能ですので、もし立ち寄った際にはどうぞ!

静岡駅について、駅の中に入るとお茶の香りで充満しています。
きっとここから香りが導いているのかもしれません。


いいなと思ったら応援しよう!