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函館旅行記-建築編
初めまして北海道。久しぶりの旅行は国内、雪の街。
真冬に初めての北海道は自殺行為らしい。ネットの噂だから信用度は定かではないけど。
でも今回は友だちの里帰りに便乗させてもらったので安全安心旅。とっても楽しかった函館を私なりの視点で記録していく。
出発は朝4時。仕事の早起きは体が重いのに旅だとスッキリ起きられる。この辺小学生の頃から変わらないフシギな体。1時間半の空の旅。北海道も日帰りで行けちゃう便利な時代。
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函館に着いてすぐ友人の車で朝市へ。おすすめのお店で早速海鮮丼。エビカニアレルギーでも他のネタでたっぷり堪能。
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びっくりしたのは烏賊。透き通ってる。烏賊って白くてグニュッとした食感だと思ってたのに全然違った、コリコリしてる。
第一目的の海鮮を食べて満足。いきなりクライマックスである。
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函館の街は面白い。関東に住む私には用途がわからないものがたくさんある。まず見つけたのがコレ。砂用ポスト。
雪が多い函館では道路が凍結した時に歩きづらい、走りづらいということで滑り止め材の砂が入ってるらしい。
後から調べたことによると砂は砕石で誰でも自由に蒔いてよく、撒かれた砕石は人の手で集めて処分するとか。雪国は大変なんだね…
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次に面白かったのが日本最古のコンクリート電柱。現代のものと違って四角錐だった。アルカリ骨材反応、いわゆるアル骨と言われるコンクリートの癌の症状が出てはいたものの、耐用年数を大幅に超えても現役で電気を家庭に届けていた。
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こちらもまた古き良きモノ。手動エレベーター。
東北以北で唯一らしい。もうひとつは京都にあるとのこと。さすが京都、なんでもあるな。
扉は引き戸仕様の外扉と格子形の蛇腹式内扉が重なる2層構造、内側のハンドルで昇降させ、各階の外ボタンを押すとエレベーター内に微かにブザーが鳴ることで当時のエレベーターガールは他の階に呼ばれていることを認識していたらしい。
職業婦人の花形だったエレベーターガール。
お客様が昇降しやすいように段差なく発着させ、各階の説明をする。1日の往復回数はいかほどだっただろうか。
1畳にも満たない空間の中は彼女たちの独壇場だったのだろう。当時どんな気持ちで働いていたのか、機会があればナマの声を聴いてみたい。
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やっとメインの五稜郭。なんとなく山の上にあるイメージだったんだけど思いっきり平地にあってびっくりした。
近くの塔の上から見た景色がこれだったのね。
中も散策できて、再現された奉行所の中も見学した。戊辰戦争の舞台だったり新撰組の土方歳三が滞在したり、当時あった本物の奉行所は建築から7年で使われなくなったらしいけど、ぎゅっと歴史が濃縮された味わい深い建物だった。
再現された技術も凄くて、宮大工の技が惜しみなく使われていた。再現のためには古写真から瓦の枚数を1枚1枚数えたり、非公開エリアの物見櫓もきっちり再現したりしたらしい。見えないところまで手を抜かないところに研究者たちの愛と技術者たちのプライドを感じた。
あまり歴史には詳しくないけど、講談のおかげで当時の役職名に聞き覚えが。全然違う趣味が関係ないと思ってたところでなんとなく繋がると嬉しいものがある。
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こちらは五稜郭外郭の二の橋、欄干部の青銅。
かなり良い色になっていた。10円玉も同じ材質だけどここまで綺麗に染まってる物は中々見られない。
思わず撮影してしまった。
背後に映っているのはお堀の氷。当時は五稜郭産の氷として本州へ売り出していたらしい。お堀の氷、今の時代で考えると衛生的にどうなのかという感じはするが当時も食用だったんだろうか??
総合函館旅行記にしようと思ったのに、なんだかニッチな内容になってしまった。食については次のnoteで書こう。
書き出してみるとかなりニッチなスポットだらけ。旅行中は興奮してたけど、嫌な顔ひとつせず一緒に回ってくれた友人たちに感謝だ。ありがとう。
楽しかったよー!!