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ワーホリで見つけた自分:自信とキャリアの旅

ちょっと長いですが、自分の人生の転換期にもなった旅のストーリーです。


英語そのものに対しての不満


英語そのものは好き。言語を学ぶのも、友達を作るのも好きだけど、英会話学校のテストに何度も落ち続けている。英語の練習が足りないと言われればそれまでだが、それだけではないようなモヤモヤ感があった。

学校・社会へのモヤモヤや閉塞感


「○○しなさい」「○○はよくない」「○○すべき」と常に言われ、その通りに素直に従ってきた。それに従うことで間違いがないという感覚だったのかもしれない。
社会人になり、会社で頑張ろうと意気込み、大学時代に取得した旅行主任者の資格をアピールし、やりたいことやプランもあった。必死に電話を取ったが、新人はこの仕事をすべきだという雰囲気が常にあった。頭一つ出れば潰される感覚が常にあった。

何のために仕事をしているのだろうと1年目から思っていた。旅行業は好きだが、この小さな会社では次の新人が来るまでは永遠に裏方の仕事をするのだろうかと悶々とした。大学時代には自分の専攻の講義を受けながら、並行して資格学校のコースを受講して、旅行業の資格も習得するぐらい、意気込んでいたが、どうやってキャリアに生かすのか、好きなことをやっていけるのかと悩み、寝不足でイライラする毎日だった。残業して帰り、母に愚痴を言う毎日。何年これを続けるのか、社会人ってこの毎日の繰り返しなのかと。

イライラしていた理由は、自分のやっている仕事ややっていることに価値を感じられなくなっていたからだ。これを続けて自分のスキルが向上するのか、キャリアを積むことになるのか、楽しんでいるのか、そもそも自分の人生で何をしたいのだろうと疑問に思っていた。残業の毎日で疲れて、寝不足もあった。この時から、学生の時に一度本気で考えた海外留学やワーホリに行って自分を試してみようと思った。どうせならば、好きな英語を試し、上達するのを目標にしようと思った。また、父親に負けたくないという思いもあり、英語は身に着けたいとも思っていた。
友達や家族がいない場所は心細いかもしれないが、何も制限がない生活は自分がどう感じるか、自分を試してみたかった。それまでずっと実家暮らしだったので、ここで”一人暮らし”の経験をしてみたい思いもあった。


ワーホリの選択


すべての解決策に当てはまりそうなのがワーホリだった。ワーホリなら勉強も仕事も両方することが許されており、お金も稼げるので、自分の生活は自分で成り立たせることができる。あるときから、自分の中でこのワーホリでの成し遂げたい目標は、英語力向上xツーリズム業で仕事をして経験を得てくる。と何となく考えていたが、ある時、それだ!”とおもった。うまくいけば、1年よりも長く住むこともできるかもしれないとの期待もあった。

逆に、留学を選ばなかった理由としては、自分のゴールは、机上での英語のレベルを上げることよりも、より仕事の実践で生かせる(人との関係性をつくる、仕事で使える)英語を重視して、今後の自分の自分のキャリアや楽しみを広げていく為のスキルを身に着けたいと思ったからだ。そのためには、留学よりもワーホリ期間中に仕事を得て、働く環境の中での実践しながら、人とのコミュケーションをする方がその技能の習得が早いと考えた。また、留学に比べて、仕事を得たほうが、出会う人の幅を広げることができることにも利点を感じていた。

「○○すべき」「○○はよくない」と言われて、周りから止められることも予想していたため、最大限の準備に徹した。その決意と準備は、2年前くらいから心にはあり、どの国に行きたいかというところからはじめ、ざっくりとした必要費用計算をした。実際に行動をワーホリの為に開始したのは、6~8か月前からだったと思う。その頃から、まず時間がかかりそうなものを優先的にどうやって期間内にこなせるかを考えた。例えば、お金(120万目標)、語学(TOEIC650以上)にして、毎月のゴールややれることを書き出した。英語自体は好きなので、以前通っていたが、現地での生活や語学学校で必要なことということに焦点を向けて考えた。日本の学校でやってきた”読み書き”だけでは、自分の対応できる範囲が限られる。”聞く話す”の力を高める必要があると強く感じていた。6か月前には、ビザの申請を行った。航空券や出発時期も検討に入る。4-5か月前に、日本の出国のための手続きや市役所関連の手続き、語学学校、ホームステイ手配、海外で使える日本の銀行口座を用意、健康診断・歯科検診を受けておく。3か月前には、英文レジュメや面談の準備。どういった仕事を得られるかのリソースを確認しておく。念のために、日本のレジュメやポートフォリオを準備する。1-2か月前には、航空券予約、会いたい人との約束して、会う。片道切符で出発する予定だったため、英文の銀行の残高証明の用意。荷物のパッキングを始める。ワーホリの1年のプランとすべてできる範囲の準備を終えて、日本の仕事を退職して出発する予定であった。

すべての予定・準備をプレゼンしたが、父親の大反対で、それまでに見たこともない大声で泣かれた。言葉にならないような声で、「”ワーホリ”なんか遊びだ。数年会社を続けたのに、なんで辞めてまで行くのか?なんの意味があるのか?」と。仕事命で、一つの会社で一生続けるという概念の父にはなかなか理解しがたい事だったのだろうと思う。「今までの自分の努力を泡に流すつもり?」というようなメッセージだった。言葉としては、父には言わなかったけど、この数年がわたしにとっての準備期間だったので、それ以上は、そこで働くということも考えなかったし、小さい会社だったので、長く続けて将来退職金が出るような話でもなかった。後戻りする理由は、見つからなかった。
そんなこんなで退職手続きやすべての準備を万全にして、出発した。


「ほら、言ったとおり。やめればよかったでしょ!」とは絶対に言われない自分のワーホリ生活にしようと思っていた。もちろん「ワーホリは遊びだよ」とも一般的に見られることも知っていた。この社会人生活3年+ワーホリ時間1年を人生の損でなく、何倍にも価値を増やして見返してやると自分の心の中で誓っていた。すべて言われる言葉を反面教師として、次に会う時には絶対に反発を言われない自分になろうと思っていた。

語学学校と仕事探し

語学学校では語学だけでなく+aを学びたかったので、ビジネスコースのマーケティングを希望した。現地の入学テストで点数が少し足りなかったが、日本で受けたTOEIC SCOREを見せたらOKが出た。
3か月間の語学学校後、早く仕事に就きたかった。資金的な問題もあるが、就労期間を6か月以上にすることでワーホリビザの後の就労ビザを狙いたかったからだ。カナダ滞在の2か月目から職探しを始め、英文履歴書を作った。ツーリズム業の中で、日系ではない会社を先にチャレンジしようと思っていた。
3か月目には、ホテル関係の仕事のポジションを見つけた。1つ目の求人は、バンフ国立公園内にある中型~大型のホテル内のカフェのポジションが空いていると聞き、すぐに応募した。英語を伸ばすならば、実践でできる接客業が早いからだ。
接客ポジションは、ホテル滞在中のお客様との直接対応が必要なので、どうしても高い英語力が求められる。いわばホテルの顔だ。ただ、当時のレベル感では、面接がパスできるかのかどうかもわからないくらいのラインで、その英語力ではその接客ポジションに就くことができないかもしれないくらいだった。もし、接客ポジションが難しかった場合は、2つ目の求人があり、レイクルイーズ(田舎町)の違うホテルで空いているポジションが、お客様との直接の対応が比較的少ない、ハウスキーピング(お部屋やホテル共有部の掃除を主とする仕事)からであれば、その仕事の出来具合、成長度合いによっては、将来的に接客ポジションに就かせられる可能性もあるとの話もあった。
自分の希望を早く叶えるために、絶対に1つ目の求人のポジションを狙うしかなかった。
面接中、単語がわからないかもと思いながら必死に回答した。数日後、面接にパスし、採用!との連絡が来た。学校が終わった翌週の月曜に行くと連絡した。ホストファミリーにも仕事が決まった報告と退去予定を連絡した。
急いでスタートさせたホテルでのカフェの仕事。自分でもそこそこ英語は勉強してきたと思っていたが、仕事を始めて理解できたのは50%にも満たなかった。不安になったが、わからなくても自分から話すしかない、と知っている言葉でなんとかつなげていた。


成長と自信の獲得

仕事を始めて、今までの英語学習は何だったのかと感じることが多かった。雲のような感覚が何度も訪れ、会話が理解できずにもがいていたが、次第に理解できることが増えていった。お客さんや同僚にも理解してもらえるようになり、自分がこの国で役立っている実感が湧いてきた。気づけば、LOVE CANADAの自分、誰にも反対されない自分になっていた。自分のしたいことを自分で叶えられる自信が生まれていた。


ワーホリの人気とサポート事業


最近の円安や個の時代、コロナ後の海外解禁などで、ワーホリの人気は高い。それぞれの目標や自分探しの旅も多いだろう。渡航自体は、みんな挑戦してほしいと思う。新たな世界が広がるから。ただ、人生に1か国1回1年間しかもらえないワーホリをうまく生かせない人や現実とのギャップを感じ、やりたいことを叶えないまま帰国する人も多い。むしろ、日本で生活して勉強や挑戦した方が良いケースも少なくない。

正直、ワーホリは学ぶところではない。1年未知の世界での実践である。生活、学校、仕事、人間関係すべてが未知からの実践だ。どれだけ自分に対しての作戦・準備を作るかが、この1年間の成果を決める。
それぞれが、自分のやりたいことやゴールをこの1年で叶えられるように。その経験が人生のプラスになるように。そして、その後の人生やキャリアを羽ばたきたい人、本当の意味で国際人として活躍したい人を増やしたいという思いで、サポート事業をしています。

ご興味ある方は、こちら👇をご覧ください。


不安を減らして、ワクワクの状態で、ワーホリの1年の旅へ出発できることを祈ってます。

@makky_english_coaching (Instagram)


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