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竹屋流剣道具師からみた剣道の疑問

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剣道具師の立場からみえてくる剣道 剣道具師が抱く剣道に対する疑問等を書き留めておきます #剣道具師の疑問
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記事一覧

剣道の常識が変わり「剣の理法」を失う

私はここ数年の剣道と剣道具の変化に非常に危機感を抱いている。 大半の人が最近の剣道・剣道…

剣道具の変化と剣道の変化 其の4 刃筋について

私は剣道具・剣道を研究する上で「刃筋」を剣道の原則的条件としている。 有効打突の条件にも…

剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の3

あくまで竹屋流剣道具師の立場からみた個人的考察です。 フィンガーグリップ型がもたらしたも…

剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の2

甲手の形が昭和のパームグリップ型から現代ではフィンガーグリップ型に変わってきました。それ…

剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の1

「昭和の甲手」と「現代(主流)の甲手」は大きく形が変わっています。気づいている人もいると思…

剣道は正しく学び正しく行うものである

「正しい剣道」という言葉を聞くことがある 非常におかしな表現であると感じる 自分は「剣道…

剣道具について考える 剣道具の役割の変化

大雑把にいうと簡単な和装をして、竹刀を持って、面・甲手・胴・垂をつけてやるのが剣道である。つまり剣道に必要な物は、衣装・竹刀・剣道具(面・甲手・胴・垂)である。 ここで剣道具の成り立ちと役割について考えてみる。 剣道は剣術を源としている。竹刀や剣道具が発明される前は型稽古が中心であり、実際に技量を確認する方法はなかった。使われたのは刃引きや木刀であり一歩間違えば命に関わるからである。 そこで竹刀や剣道具が発明され、命を落とすことなく安全に技量を試す試合ができるようになっ

剣道は難しい? 基本と試合と審査

「剣道は難しいのじゃなくて、奥が深いのだよ。」20代の頃先生に言われて心に残った言葉である…

剣道よ 刃筋は何処へいった?

竹屋流剣道具師の家に生まれ剣道に関わってきた。父のあとを追い剣道具師の道に入った。竹屋流…