穏やかな眠り
ここ数か月を振り返ってみて、自分の心というか、気持ちというか、気分が随分と軽くなったのだろうと感じています。
いつものお茶がおいしいと感じられるようになったこと、食事を楽しめるようになったこと、小さな罪悪感が減ったこと…いろいろありますけれど、いちばん変化を感じるのは、眠る時の夢が穏やかなものになったこと、でしょうか。
今までの見る夢、目覚めても覚えている夢のほとんどは、追われるものや、自分が何かを追うもの、もしくは見つからない人を探すもの。
迫りくるものから必死に走って逃げるとか、人の背を追って走るとか、命を奪いにくる何かから逃げるものとか。
そんなものばかりで、声を上げて目が覚める、なんてことも度々でした。
大切な人がいなくなる夢なんかを見たら、どうしても引きずってしまうし、沈んだ気分を一日引きずってしまうことも多くて。
それが、振り返ってみるとここ数か月、そんな夢は見ていないのですよね。
代わりにどんな夢を見た、というほどのものはないのですが、それでも殺伐としてものや不穏なものは驚くほど減ったし、嫌な気分で目覚めることはほとんどなくなりました。
なんとなくでも穏やかな気分で一日を始められる、悪い気分で始まることがない、というのは精神的にも大きな影響があるようで、日々の生活や心にゆとりが生まれたように感じます。
その余裕がまた、穏やかな睡眠に繋がっているのかもしれませんね。
今の私がこれだけ心に余裕を持っていられるのはきっと、いろいろな人の、たくさんの言葉のおかげ。
…ありがたいことです。
…思い返してみれば、怖いものばかりだった気がします。外が明るくても暗くても、ずっと何かを恐れていて。寝ても覚めても、心は何かに追われていて。現実から逃げるように眠って。でも、夢の世界では追われてばかり。一日など、そんなことの繰り返し。
今は、心が揺らぐことはあっても、穏やかに夜を過ごせています。
そうやって安心して眠れること。夜を迎えること、眠ることを怖いと感じずにいられること。
日々の中の小さなことではあるけれど、私にとってはとても大きな変化。とてもしあわせだな、と感じています。