いじりたくもない携帯を惰性でいじる時間は、完結することのないつまらない小説を惰性で読み続けるようなものなのであろう。宇宙の果てまでに達する本を読む、もしそんな本が間近にあると想像すると馬鹿馬鹿しいと思う。 だが惰性で携帯をいじる僕はそれに気付かず今日も惰性で携帯をいじり続ける。
真っ暗なおまえは、今もこの海を、 この暗闇を彷徨っているのだろう 誰の目にもつかず ただぷかぷかと夢を見て なのになぜだろう 漂流瓶の中の星空よ あなたはそんなにも美しく輝いているの? その輝きは恒星の如く圧巻で なぜそれほどまでもまばゆいのだろう 漂流瓶の中の星空よ 真っ暗な海を、 その暗闇を輝きで染めるのに 漂流瓶の中の星空よ あなたがこの海を、 この暗闇を照らすまで この息苦しくも窮屈な闇の中 あなたの温もりを感じるその日まで 私もまた、輝きを隠