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悪をなさず(8/21)

田中敦子さんが亡くなった。その昔描いたお店のファンアートを差し上げた店長さんが、一緒に働いたことがあったらしい。

つながることは不思議なことだなと思う。

役者は時を生きている。きっと絵描きもそうなんだろう。

この時にしか生きられない日々に、何を残していけるのか。

そういえば昔卒制でそんな文章を書いた気がする。

とはいえ自分も何もない人間だ。

残せるものだってそんなないだろう。

それでもそれでもとみっともなく生きる恥多き日々に感じたことに色をつけて描き、生きる。

孤独に歩め、悪をなさず、求めるところは少なく、林の中の象のように

イノセンスより仏陀の言葉。

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