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読書記録(5)私の生きた証はどこにあるのか

資本主義社会や利己主義が人類に根付いて幾星霜、仕事をして業績を重ねて何は成功者になりたいという人はビジネス業界にはごまんといます。

私たちを誘惑するのは、成功による報酬だけではありません。成功自体が報酬だ、という考えです。私たちはどれほど自分がやれるのかを突き止めたいのです。

しかし、成功ばかりを求める人生というのも時に立ち止まってみて周りを見渡してみると時折虚しさが込み上げてくるのはなぜなのでしょうか。

今回ご紹介したいのが私の生きた証はどこにあるのか――大人のための人生論 (岩波現代文庫)
私自身、この本を読んでみて人生において本当に成功を追い求めることが幸せなのか?と立ち止まって考えてみたくなりました。

それではどうぞ

成功に求めるもの、魂が求めるもの

「この世には、二つの悲劇があるだけある。一つは人が望むものを手に入れられない悲劇、もう一つはそれを手に入れた悲劇である」

オスカーワイルド

金や権力でさえも言葉で言い表せない魂の渇きを満たせず、それ以上の何かを切望する気持ちに気づくのだそうです。

よく聞く話ですが、自分が理想としていた生活、成功した金で豪邸を買ったり物理的な幸せを手に入れたとしても心は満たされない感覚が押し寄せてきます。

現代人の不安と問い

「私の患者のおよそ三分の一は臨床的に説明できるノイローゼではなく、自分の人生の無意味さと空虚さに悩まされている。これが私たちの時代の一般的なノイローゼと説明されるものである」

カール・ユング

成功者になるために汗水流して努力しても、成功者になってお金や権力を手に入れ物理的な満足は得られたのには関わらず、人生の無意味さに悩まされている方が多いとのこと。

ではどうすれば精神的に満足度の高い意味のある人生を送れるのでしょうか?本書ではその対処法についても記されています。

精神療法と宗教が与えるもの

あなたが知る最も幸せな人とは、思いやりを持ち、人の役に立ち、信頼されるように物事に取り組む人であり、それらのことに忙しなくしている間に幸せが飛び込んでくる人のこと。

他人の役に立ちたい、他人のために動ける人が満足度の高い人生を送れるのだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本書にはこのほかにも利己主義を乗り越えて人生の後半に差し掛かったあたりで自分を満たしていくヒントが散りばめられているので
年配の方や中年の方だけでなくまだ若い方にとっても今後の人生に役立つかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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