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日本人の宗教観による歌詞をもつ22/7の歌、「神様だって決められない」【音楽】


22/7(ナナニジ)が描く世界観

22/7(ナナブンノニジュウニ、愛称はナナニジ)は、楽曲(特に歌詞)は他のアイドルグループとは違った世界観を描く楽曲が多数ある。その一つに「神様だって決められない」があげられると思う。

「神様だって決められない」の「神様」の立ち位置

「神様だって決められない」は、日本人的な宗教観・世界観かなと感じる。悩んでいたって、神様から答えをもらえない。常に悩み苦しみ答えは自分の胸に求め自問自答しなければならない。その答えは自分で獲得するものだという歌詞になっている。

ナナニジの楽曲と遠藤周作の「沈黙」

遠藤周作の歴史小説江戸時代初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、神と信仰の意義を命題に描いた「沈黙」を想起するものがある。司祭は常に神に助けを求めていたが、神は沈黙して、何も答えてくれないという内容でしたね。ナナニジの「神さまだって決められない」と「沈黙」にある「神様」の立ち位置は、日本人らしい宗教観ともいえるのではないかなと感じるものがありますね。

「沈黙」とカトリック教会

遠藤周作の「沈黙」の終わりの部分ついてはキリスト教会をはじめカトリック教会から多くの反発を受けていたらしい。この楽曲には全く関係ない話だけれど

まとめ

日本人は神の存在をあまり意識できていないのかもしれない。したがって、自分どのようにあっても、その救いを求める対象としての「神さま」を抱く宗教観がないのかもしれない。
ナナニジの「神さまだって決められない」にある歌詞では、神様だって決められない、答えは自分で見つけ出せという歌詞は、まさに、絶対的な神さまを信仰していない日本人らしい宗教観により、作り出されるものと感じるのである。

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