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「孤独」を歌う22/7と欅坂46にみられる世界観の相違【音楽】

22/7と欅坂46(現櫻坂46)の楽曲の中には、共通した点と相違するものがある。共通した点は「孤独」をテーマに歌っている曲が多い事である。

22/7の「孤独」を歌った曲

「理解者」

22/7「理解者」

筆頭にあげられるのは「理解者」となるだろう。多くの人の中にいながら、人々を受け入れられず、「孤独」を求めてしまう。しかし、そのような自分を拒絶せず傍にいるものがいた。それが自分の理解者だったという感じの曲となる。

22/7『覚醒』@東京国際フォーラム(2021.11.14)

その他に自分を孤独の中苦しんでいる曲は「何もしてあげられない」、「ムズイ」、「覚醒」、「曇り空の向こうは晴れている」などがある。基本、自分に問いかけ、自己形成を求めている楽曲が、22/7には数多い(「風は吹いているか?」など)。

欅坂46の「孤独」を歌った曲

「不協和音」

欅坂46「不協和音」

多くの人の中にいる中で、まわりと同じものにされてしまうことへの違和感をもち、自己をつぶすくらいなら、孤独であることを求めている。

欅坂46「黒い羊」

アイデンティティーを強く守ろうと、他者と一色単にされることを嫌い自己主張を強く叫ぶがために、自分から「孤独」へと飛び込もうとする曲は、「サイレントマジョリティー」、「アンビバレント」、「黒い羊」などがある。

22/7と欅坂46の世界観

「孤独」を歌う曲という点は22/7も欅坂46も共通したテーマを歌っていると言えるのかもしれない。

しかし、欅坂46は、アイデンティティーを固持するがあまり、まわりの人間に馴染めず、自己の世界つまり「孤独」へと飛び込んでいる曲となっている。

一方で、22/7はまわりの人間を拒絶し「孤独」の世界に入り込んでいるが、どのように生きて行けばいいのか葛藤しアンビバレントから抜け出し自己形成を求める曲となっている。

22/7「One of them」(滝川みう/西條和)Mission Paradise

ところで、22/7の西條和は、欅坂46に近いテーマの歌詞内容となる一曲「One of them」(滝川みう/西條和)を歌っている。

まとめ

欅坂46はアイデンティティーの固持を叫んだ曲となり、22/7はアンビバレントから抜け出し自己形成を求める曲となっている。

22/7「YESとNOの間に」

22/7は、アンビバレントであることの葛藤に苦しんでいる曲が多かったが、最近の「YESとNOの間に」などは、希望をもって自分の気づくべきもの、進むべき道を手に取ろうという明るい曲調へと変わってきている。


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