#36 詩「好きだから」【林健造氏】を読んだら、涙が出てきた。
子どもたちのつくる作品が大好き
私の子どもたちは、お絵描きや工作が大好きで、
家でも毎日のように絵を描いたり、廃材で船などをつくったりしている。
シンプルインテリアが好きなので、
本当は家に何も飾りたくないのだが、
子どもたちの力作を壁に貼っている。
それは、言うまでもなく、
私は子どもたちのつくる作品が大好きだからだ。
今日は、幼稚園の展覧会だった。
子どもたちの力作が幼稚園じゅうに並ぶ。
この展覧会にくるたび、温かい気持ちでいっぱいになる。
一人ひとりの子どもが一生懸命つくったことが伝わってくるからだと思う。
ただただ、我が子の作品をいちばんに探す。
我が子の作品がいちばん上手だなぁと思う。
ただの親バカです。
林健造先生の「幼児の絵の見方」
幼稚園の展覧会でもらった資料(A4プリント1枚)に、
画家で幼児造形教育研究者の林健造先生の「幼児の絵の見方」について紹介されていました。
会場ではバタバタしてしまったので、
帰宅後に自宅で初めて落ち着いて読みました。
この資料を読んで、思ったこと。それは、
私は子どもたちの絵を観るとき、何も考えていなかった
ということ。
なるほど。
今日だって、「上手になったね」とは思うけど、
上手いか下手かなんて考えながら、絵を観てこなかった。
何を書きたかったんだろうなぁ、
一生懸命書いたんだね、
色んな色を使えるようになったね、
とかしか、私は考えていなかった。
でも、難しいことはよくわからないけど、
子どもが楽しんで描いたことが一番嬉しい。
そして、
今のこの子にしか、この絵は書けない。
この絵は、今しか観ることができない。
そう思うと、胸が熱くなる。
だから、この絵を忘れたくなくて、写真に作品を残してきた。
林健造氏の詩「好きだから」を読んだら、涙がでてきた。
幼稚園でもらった資料には、おまけのように、
林健造先生の詩も載っていた。
「絵の見方」については読んでも、正直「ふーん」しか思わなかったのだが、その詩をふと読んだら、涙が出てきた。
心が動いたのだ。
そうそう「好きだから」そうしたくなるんだよね、と共感しまくりだった。
と同時に思った。
先生たちは、私たち親と同じように、
子どもが「好きだから」、できるだけそばによって話をきこうとしてくれる。
子どもが「好きだから」、全身で伝えている思いをうけとろうとしてくれる。
そのことに気がついて、涙が出てきた。
だから、子どもたちは幼稚園の先生が大好きなんだと思った。
今日も担任の先生のところへ何度も行って話しかける長女と
それに応える先生のやりとりを見ていて、
先生の長女への愛情が伝わってきた。
また、子どもの絵には、鉛筆書きで何を書こうとしたのか、
先生が小さな字で細かくメモしてくれていた。
それを見て、先生たちは子どもたちの声を精一杯きこうとしてくれたことが
伝わってきた。
嬉しいなぁ。
子育てってやっぱり、親だけでしているんじゃないんだなぁ。
私たち親と同じように、子どもが「好きだから」
子どもを大切にしてくれる人がいることを、本当にありがたい。
そう思いました。
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