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【雑記】残酷な話

熱帯魚の話だが、少々残酷なので【観察記録】には分類しない。

※「生餌いきえ」という言葉でダメそうな人はブラウザバックしてください


先日グッピーの稚魚が生まれた。
2024年5月7日時点では6匹のみだが、
母親の腹をみるに、まだ生みそうである。

グッピーは卵胎生らんたいせいといって、卵ではなく稚魚をちょくに生む。
それが理由でたいそう増える(らしい)。
増えては困る。
わが家には水槽が2つしかない。増やす予定もない。

片方はグッピーやエビのいる雑居水槽。
片方はアベニーパファーのいる肉食水槽。

アベニーパファーは超小型とはいえ「肉食魚」だ。

ここまで書けばもう分かると思う。
そう。私は稚魚をアベニーたちの生餌にしたらいいと考えた。


もともと稚魚は親に食べられることが多いと聞いていた。
だからえて母子を隔離せずに自然淘汰を画策していた。

なのに待てど暮らせど減らない!

みているに島グッピーである事が原因らしい。
野良だったからか、やたらと小さいのである。
生まれたばかりの稚魚とはいえ食べそうにない。

だから自然淘汰を期待するのはやめた。

昨日アベニーの水槽に稚魚6匹を移動させた。
すぐにアベニーたちが気がついて追いかけ始める。
できれば捕食シーンが見たいので、しばらく観察してみる。

・・・
・・・・・・
おそい!どんくさい!かわいい!
アベニーパファーはぶきっちょだった。

『貴様ら捕食者でありながら、
まさか、
追いつけないのではあるまいな?』
そいんな悪役じみた思考で見守る。
・・・無理そうだ。

ひと晩おなじ水槽に入れておけば、さすがに食べられる個体もいるだろう。
なかば願いながら就寝した。

結果からいうと、稚魚は全員生き残った。
アベニーパファーがどれだけ追いかけようと、稚魚たちのスピードに追いつけなかった。
翌朝、当然のように餌をねだる稚魚たちにフードを与えた。
アベニーもちゃっかり味見していた。
仲良しか。


ここでいくつか弁明しておこう。

(1)私はサイコパスではない
決して自分の楽しみのために、グッピーを生餌にしようとしたのではない。
繁殖しすぎて飼えなくなり川へ捨てたりするくらいならば、自身の手で間引まびくのが「飼い主としての義務」だと考えている。

(2)肉食魚の食事風景は楽しい
うちのアベニーパファーたちは普段、冷凍アカムシを食べている。
いつか生餌としてミジンコを与えてみたい。
肉食魚がムシや生餌を食べるのは当たり前であり、その食事風景を眺めるのもまた、飼育の一般的な楽しみ方だと思う。

(3)結局稚魚は隔離した
稚魚たちに根負けしたともいう。
こんなにタフな稚魚がどんなグッピーに育つか見てみたくなった。
しかし増えすぎは困る。
なので母親と稚魚の計8匹をアクリルケースに移動した。


結果として稚魚が捕食されることはなかった。
でもアッサリ生餌にされかれた。
こんなことをする人間は怖くて残酷だ、というのが今日の話のオチである。

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あららら
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