埃をかぶった記憶
あつい。
風邪をひいてるのかな。
充電ケーブルを挿したスマホがあつい。
スマホが泣いている。
私にとって音楽は日々を生きていく上で欠かすことのできない存在。
なんとなく聞き流している時もあれば、浸りたい感情にそぐう音楽を聴き、深く感情移入したい時もある。
高校生の時、星野源に憧れてアコースティックギターを購入した。
右も左も分からないまま、YouTubeに転がっている教則動画を見て学んだ。
音がまあまあ大きいので、思いっきり引いたことが数回しかない。両親に聞いて見て欲しくて演奏会を度々開催していたのを思い出した。
決まって2人は、すごいね〜。もっと聞かせて。と言っていた。
嬉しくて毎晩毎晩練習していたな。
記憶の引き出しの奥の方にあった。
就職してからは仕事で忙しく、ギターに触る機会が減ってしまい、めっきり弾けなくなった。
音にも賞味期限があると思う。
とある方のnoteで知り得た情報だが、
アーティストのsumikaさんの作る音楽にはコンセプトがあるらしい。
賞味期限の短い魔法
聴いているうちに魔法にかかるのだという。
なんて素敵なんだ。感銘を受けた。
今となっては弾けなくなったアコースティックが、あの時、あの場所で、両親に聴いてもらい賞味期限切れにならずに済んだ。
冷蔵庫に入れて食べるのを忘れていたジャムみたいに、賞味期限が切れた音楽はあるのだろうか。
どんな音楽でも愛されて、誰かの生きる希望になりますように