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歯科治療は家づくりと同じ? -続編-
こんにちは!歯科医師Hachiです。
以前、歯科治療は家づくりと似てるといった投稿をさせていただきました。
今日はその続編のような内容です。
土台づくりからしっかりして、基礎工事をきちんとした状態の歯は長持ちしやすいです。
じゃあどれくらい持ったらあなたは満足しますか?
もちろん一生持ってほしいですよね。
最低何年持てば納得しますか?
10年?20年?30年?
家だったらもうちょっと持ちますよね?
でも考えてみてください。
今日はみなさんに想像してみてほしいんです。
歯は普段どんな環境にいますか?
歯は日々あらゆる有害なものにさらされてます。
まずは「力」です。
あなたがご飯をたべたり、おしゃべりしたりしてる時に、歯には力がかかってます。
あなたの体重くらいの力はかかってます。
寝てる時の歯ぎしりや食いしばりは100キロ以上の力でされているとも言われてます。
これが家ならものすごい巨大なハンマーで叩かれたり、それこそ地震で左右に揺さぶられている状態です。
次に食べ物を食べるときに出る「酸」です。
食べ物を食べると、食物飲料から出る酸や口腔内細菌が出す酸により、口の中が酸性に傾きます。
そうなると、脱灰といって歯の表面が溶けやすい状態になります。
これが家で例えるなら、酸性雨を浴びている状況といえるでしょう。
そして、次は人によりますが、タバコの煙です。
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて圧倒的に歯周病のリスクが上がります。
歯にもヤニがついて見た目も悪くなります。
しつこいですが、家で例えると、有害ガスにさらされている状態です。
他にも誤ったブラッシング圧、悪習癖、などいろいろ挙げられますが、
最後に言いたいのは、これらの有害な事象は毎日起こっているということです。
基本毎日ごはん食べますよね?
ということは毎日すごい力で負担をかけられてます。
そして、酸にさらされてます。
家は毎日地震があるわけではないですし、酸性雨も毎日降るわけではありません。
つまり、歯は日々ものすごく劣悪な環境で必死に僕らのために機能してくれているのです。
全く治療されてない天然の歯であれば、80年以上もつことはあります。
しかし、一度治療されると、その可能性はどんどん下がります。
想像するとなんとなくわかりますよね。
毎日地震、酸性雨、有毒ガスといった劣悪な環境下で、人工物を長期にわたって安定させるのは至極困難なことなんです。
だからこそ、だからこそ自分の天然の歯を守ることがいかに大切か。
それを今一度お伝えしたかったのです。
久しく歯科医院に行かれてない方は、ぜひこれを機に足を運んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もよろしくお願い致します。