【他】ウェディング会社の末路

ウェディング会社を経営する相談者
5000万の債務超過に。

担保は7000万もかけて作ったチャペル(建物)のみで、
土地は「定期借地」なため、あと4年で壊されてしまう予定。
当然誰も買い手はつきません。

その後、競売に「5000万」で出されたものの、札は上がらず。
4年かけて7回目の競売を迎えた頃には
競売価格も「700万」まで落ち込んでいました。
それでも書い手は現れず「競売取消」に。

「競売取消」というのは差押案件の中でも5%の確率で存在します。

返済を止めて4年。あと1年で「時効」を迎えると、
資産は債務者であるH社長に戻りますので、それを待つ算段でした。

でもここで急展開が訪れます。
とある宗教団体がその資産(チャペル)に興味を持ったのです。
「定期借家→地上権」に変えられるようなら高額で買ってもいいと。

そこで我々が上物を買い取ることに。
700万の返済は5社の債権者に分配されます。
・根抵当:400万
・第一 :150万
・第二 :100万
・第三 :50万

このように劣後する形で配当を設定し、合意をもらいます。
その後、相談者に地主と交渉をさせ、
「定期借家→地上権」に変えてもらう説得に成功。

最終的に、建物・土地をセットで、宗教団体に売却することが出来ました。

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