銀行もあえて債務を膨らませたい?
銀行への返済を止めると、
約3ヶ月程度の期間で「期限の利益の失効」を迎えます。
この失効により金融機関は債務の合計を「一気に」請求する権利を得るわけです。同時に遅延損害金14.5%の利息を得ることができます。
通常であれば、失効後に金融機関はその債権を保証会社に譲渡するのですが、様々な事情で移譲せず保持しておくケースがあります。
なぜなら14.5%の利息で膨らんだ債務(=借金)を全額「保証会社」が買い取ってくれますから、銀行にとっては保持しておく方がお得だからです。
弁済した保証会社もまた地方自治体(税金)が資金を補填してくれますから、ノーダメージ。出来レースともいえます。
なのでご相談者の事例でも、金融機関には「利益失効するまで待たなくていいから、早くその債権を保証会社に回して下さいよ」とお願いしています。
もちろん向こうは拒否せずに、あえて返済を待ってくれるんですけどね。
ありがた迷惑な話です….