Vol.27 差押(後編)
名義変更をするなどして持ち続けることも検討しましたが、
これを機に売却をし、レンタカーにすることにしました。
父のマイカー、法人カー共に売却し現金をゲット。
差押の影響が及ぶことはありませんでした。
自宅に押し入られ、家具などに差押シールをペタペタと貼られる..
そんなイメージの「在庫差押」
うちは自宅と会社がそれぞれ執行されました。
ただ「換金価値の高いものしか持ってゆかない」のが実態です。
家具は配送代もかかり、途中で壊れたら責任問題に。
毛皮や貴金属も偽物ならば意味がなく、鑑定士を呼ぶコストもかかります。
結局は「家の中の現金」だけで終わるケースが多く、
うちでも「10分で終了」というのが実態でした。
現金は別の場所に保管をしていたので、被害はゼロ。
まさに拍子抜けとっていいほどの展開でした。
会社にも来ましたが、
家具や設備などはスルーされ、レジ金も小銭のみ
(クレカ精算が大半のため)
あっという間に帰りました。
差押後の競売に対する対処法は
「A.競売前に協力者に買ってもらう(任意売却)」
「B.競売で自ら競り落とす」
の2パターンが存在します。
任意売却で買える協力者が用意できるなら、
その方に所有者となってもらい、賃貸で済むのも一般的です。
これをリースバックといい、専門業者も存在します。
Bの場合、競売の参加者よりも高値をつければまた所有することが可能となります。新しい買い手からリースバック(賃貸)で住むのもあり。
父の田舎には名義人となっている戸建がありました。
年に1度ほどしか利用しない山奥のセカンドハウスだったこともあり、
査定価格は低いのはもちろん、競売参加者もいませんでした。
競売が流れた場合、価格を下げ、第二回、第三回と競売は行われます。
価格が下がる中、自ら買い戻す「自己競落」も可能です。
何度やっても競売が決まらない場合は「競売取消」となり、時効5年を迎えると、資産は当事者に戻されます。
こういった流れは競売の案件のうち5〜10%ほどで起きるそう
その流れを期待しながら経過を見守ることに。
そして最後は競売流れとなりました。
こうして7つの差押は全て「空振り」という結果に終わりました。
実質被害はゼロ。
キャッシュも失うことなく、差押の儀式を通過することに成功したのです。
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