X スペースより ７４ 「チャペルの処理、ある宗教団体のM&Aの話の話」
チャペルの処理
ある宗教団体のM&Aの話について触れたいと思います
チャペルを持つ会社はもともと地方で結婚式場を経営したんだけれども
3年前にコロナで赤字に転落してうちのチームに相談が入ったと
最初は銀行から2億借りてチャペルを 建設したんだけど
だんだんそれが返済できなくなって最後は銀行にチャペル を差し押さえられたと
ただねこの会社借地権だけを持ってる状態だったの
つまり建物だけを所有してて土地は別の大家さんがいるっていう状態
しかも定期借家契約だから、あと3年したらチャペルを壊さないといけないわけ
ていう状態だったけど、競売になって7000万円の実勢価格で売り出されたんだけども
誰も買い手が現れないわけ、だから自分でチャペルを壊さないといけない
立てたのもその会社だから壊すのもその会社なわけよ
で誰も札が上がらない
こういう場合っていうのは競売流れって言って、もう1回やり直すわけよ、第2回競売っていうのね
でも今度はじゃあ7000万あったんだけど6000万に減額して2回目やりますよ誰かいませんかってやるわけ
それをやっても誰も上がんない、こういった競売流れってのを7回やったのよ
ここまで流れるケースで結構珍しい
で最終的には2年経って600万まで下落したわけ
けどもう3年前で2年経ったからあと1年だよ それ1年しか所有価値ないし、その後取り壊し費用もかかるわけ
下手すると何千万っていう感じだから誰もつかずに終わっていたと
そんなタイミングでその宗教団体から「この チャペルに興味があります」って連絡が来たわけ
でその今のね定期借家契約を普通借家契約に切り替えてくれた2000万出しますと
しかも土地も購入出来るんだったら9000万出すから話まとめてくれってオファーだった
でこの宗教団体ったら結構もともと背景が面白くて
元々は名の通った有名団体から抜け出してきた派生グループだったのよ
んで新たな拠点場所を探してたわけ
宗教団体って元々内部でこう派閥ができてくると
その分派って言われてる面々たちが、メンバーを引き連れてこう独立する動きっていうのは結構起きたりするのよ宗教って
誰に系統同じでこう社長についていけませんみたいにして、部下たちがこう総上がりして新しい会社作るみたいな
なんか神戸山〇組みたいな感じで
そんな中でその逃げてきた人たちがこっちのチャペルを見つけて総本山にしようっていう風に思ったと
でその話を受けて早速うち不動産チームの方がその大家さん92歳のおじいちゃんにアプローチを仕掛けたんだけど
おじいちゃんも話乗ってこないわけよ
というのもこれまでこうチャペル側が滞納したりとかして何度も喧嘩になってたから関係が最悪だったわけ
けどさ、じいちゃん大家にとっても喧嘩してる場合じゃないわけ
なんせあと1年で定期借家契約終わっちゃったらチャペル壊せっていう風に命令してもその金がチャペル側になかったらさどうなるんだって話なわけ
下手するとそのままゾンビで残ったまま、地代も入ってこなくなってくる状況になっちゃうわけ
だからそういう状況も踏まえた上である意味まあ飴と脅しみたいな交渉をおじいちゃんと続けてたわけ
そしたらまあ最終的には売却まで話がまとまってきたのよ
でここまでの経緯の中で、突如大家さんが仮処分の手続きを取ってきたのよ、作業止めろって
お前らみたいなのがチームが勝手にこう土地とか建物売ろうとしてるって主張してきてるんだけど、意味不明なんだよ
それによってこっちは売却の作業っての一時中断する羽目になったわけ
意味不明な理由としては、事前に定借権を売却するとかOKするサインもじいちゃんからもらってるのよ
だからこのおじいちゃんは92歳でお惚けなのかわかんないんだけれども
そういう背景も全部自分の弁護士に言わないまま弁護士でも仕事しちゃったわけよ
契約の3つの書類のうち証拠を2個出してきてんだけど、3つ目を出してきてないわけ 、こっち3つあるわけよ
だからこれ弁護士さんも背景調べずに処分の申請してちょっと拙速だったのかなっていう風に思ったのよ
この一時ストップのためのおじいちゃんね供託金っていう預け入れのお金を裁判所に550万入れてるわけよ
そうなるとこっちとしては面白いわけ
だって妨害されたことで、こっちは損害金が発生するからそれを請求してこの供託金狙うことができるわけよ
すぐに「ちょっと仮処分なんてずるいことやってないですぐ裁判を起こしてくれ」ってこっちから申し立てしたんだよ向こうに
ぬるいことやってないで、すぐ裁判やってくれと
そしたら相手が裁判に仮にも負ければさこっちはお小遣いゲットできるし
簡単に言うと本丸とはちょっと別の場外乱闘戦のお小遣い稼ぎみたいな裁判なわけね
こっちは目先のさ数百万ってお金より9000万の売却を優先したいわけです
だからある程度プロレスを仕掛けていって、こっちが優位になったら最後は和解に持ち込んでいっておじいちゃんを仲間にしたいわけよ
じいちゃんとこんなことでお金も取らないから一緒にやっていこうぜっていう
今まで展開があったんだけど、まだ続きがあるんですよ
ここでさらに面白いことが判明したんだけど
この弁護士、おじいちゃんから一部だけこう情報聞いて拙速に動いたって思ったんだけど
そうじゃなくて全部情報知った上で部分的に書類だけを出して中断しかけてきたの
こうなるともっと面白いのよ、倫理的には違反するから弁護士のバッチ狙いに行けるから
これは面白いぞって話になって
最終的には弁護士をガンガン攻めていけば、おじい ちゃんと切り離しができてくるわけですよ
全然ポンコツの状況を作っちゃって、おい何やってんだってじいちゃんと弁護士さんの関係性をだんだん悪くしていく
そこで、うちの不動産チームが「まあもうこんなことやめて早く進めません」っていう風なホワイト ナイトになっていくっていう
だからわりかし場外乱闘戦でお小遣い稼ぐって流れから、今度は弁護士のちょっと喧嘩をまた始めると・・・
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