働く母ちゃんの現状
2005年6月23日の記事より~
学生時代の友人とランチをした。
ひとりは、この4月から職場復帰、もうひとりは、今月末、同じく復帰することになっている。
話題はやはり、復職後の戸惑い・・・
*育児をしながらだとフルに動けない
*職場のメンバーに気を遣う(理解が得られないことも)
*子どもに負担、我慢をさせている
*夫の協力が薄い
などなど・・・。拾い上げれば「あれもだよね。これもだよね」と話は尽きなかった。
二人と話しながら、長女の育児休暇明け、復職当時を思い出した。
朝一番に園に預けてもギリギリの出勤に、ある日、校長から注意を受けた。
「もっと早く出勤し、教室で子どもたちを迎え入れるくらいのゆとりを持ってほしい・・・」
「子育てを言い訳にしないでほしい。私は両立させてきました。先生にもできるはずですし、がんばってもらいたい・・・」
女性校長の言葉は厳しかかった。
1歳になったばかりの娘は、朝一番に預けられ、お迎えは最後の2,3人の中のひとり。疲れたと思う。発熱や流行りものからの体調不良、園からの呼び出しはしょっちゅうだ。とうとう学級の子に「ヤンマー先生、学校で一番休み多いんじゃない?」と言われてしまった。
教師としても中途半端、母親としても中途半端、何をやってるんだろうと日々葛藤だった。
そんな私を救ってくれたのは、退職前の大先輩からの言葉であった。
「体はひとつしかない。どっちもやろうとしないよ~。先生の代わりはいくらでもいる。でも、母親はあなたしかいないんだよ。誰も代わりにはなれない。学校のことは心配しないで、自分の子どものことを1番に考えなさい。」
校長の言葉、先輩の言葉、どちらも子を持ちながら教職を続けてきた中から生まれた言葉。
私は、大先輩と言われる歳になったとき、後輩たちにどういった言葉をかけるのだろうか。
友人は言った。
「もしこの先、子育て中のスタッフがいたらフォローしてあげたいって思う」
私は深くうなずいた。
あれから18年が経ち、大ベテランとなったヤンマー。
後輩たちに、どのような言葉をかけているかというと・・・
「学校のことは任せて。自分の子どものことを優先してね」と話しています。そして、同時に、こうも伝えます。
「私も、同じように言われて、支えてもらったのよ。今度は支える番。そしていつの日か、〇〇先生が大先輩になった時、同じように支えてあげればいいんだよ。今は甘える時」
働く母ちゃんの現状は、働く母ちゃんだった大先輩から後輩へとバトンをつないで、支えられているのかもしれません。
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