
丘のある風景(三愛の丘展望公園)
派手やかな丘から、静かな本来ある姿、というような丘にやってきました。
「拓真館」から車で7分ほどのところにあります。
この丘からは、北海道の脊梁《せきりょう》北に大雪山山系、その南に十勝岳連峰が見渡せます。
ここも名前が付く丘ですが、探せばまだまだ良いところがあるような気がします。それも誰かが「良いよ!」と言ったところではなく、自分で見つけ出す良いところです。
富良野・美瑛に住めば、季節のその時々の情景を狙いたいと思うところです。すでに素晴らしい写真家がいますが、私でなければ撮れない被写体というのがあるはずです。
※脊梁とは、分水嶺となる山の連なりで、簡単に言えば背すじです。

大きな空、広い台地、ただそれだけではなく背景に山があること。そして四季があり、その時々の情景があること、それらがやさしく包まれているというところです。私なりの「北の国から」を表現したくなります。

富良野と美瑛からは、近くに十勝岳連峰があります。その山があるからこそ丘の広さとウェーブが引き立つと思います。

人の営みも絵になる題材です。丘の風景は、写真に人が写っていなくとも、人の温もりを感じる風景です。里山もそうです。
人間にとって、一番関心のある被写体は、人だそうです。次に動物です。だからこそ風景の中に人の温もりを入れたいですね。

夏から秋へ、この丘には何が植えられ育つのでしょうか?農家の人は、もちろん分かっていることですが、旅人はその一瞬の過程しか見ることができません。