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逆光を活かす
逆光はインパクトのある写真になる
私の撮影の中に、逆光などインパクトのある写真が多い。本来画家のレンブラント(レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン<Wikipedia>)が好きで影響をいただいたている。だから、逆光写真が好きである。レンブラントは、光と影の画家とも言われ、雲の隙間から太陽光線が地上に降りてきているような光景を「天使の梯子」とか「天使の階段」とか言われている現象を「レンブラント光線」とも言われている。
逆光は、光と影が際立ち、コントラストが強くなり、インパクトのある写真になる。順光で見たのとは、まるで違うものを見ているように感じる。
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逆光撮影で気を付けたいこと
太陽にカメラを向けると、レンズに強い光が入り、ゴースト(ghost)やフレアー(photo flare)が起きてしまう。
ゴーストとは、レンズに強い光の反射が起こることで、円い光の帯や円、絞りの形などが写り込む現象のこと。
フレアーとは、同じように強い光が入ると、写真全体が白っぽくなったり、ムラなどができたりする現象のこと。
いずれもクリアーな写真にはならない。
では、どうして防ぐのか?
レンズの先にカバー(レンズフード)も、上記のゴーストやフレアーを防ぐものだが、黒い下敷きのようなものをレンズと太陽光の間に入れ、防ぐこともある。入れる位置によって遮《さえぎ》る度合いが違うので、いろいろ試してみること。
何もないときは、帽子などで防ぐこともあるが、ツバが画面に入ってしまうこともあり、フィルム時代は苦労した。だが、今は入ってしまっても、レタッチで消せばよい。
このひと手間をするかしないかで、写真はクリアーになるかならないかの違いとなる。
上記の写真も、上にゴーストが少し入っている。
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これも順光で見るよりずっとインパクトのある写真となる。
上部にフレアーが見られるが、そのような部分を少なく構図してあげると、違和感がない。
また、敢えてフレアーの中に人のシルエットなどを入れて撮ると面白い効果がでる場合がある。
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太陽光を葉や枝で遮り、光が葉の背後から入ると、緑の葉が輝いてくれる。
露出も少しプラス気味にすると明るく撮れる。し過ぎはNG。ヒストグラムは要チェック。で、綺麗な逆光写真を。