渓谷を行く(スッカン沢)
スッカン沢は、高原山(たかはらやま)を源とする滝が点在している沢です。駐車場に車を停めて、橋を渡り、雄飛の滝線歩道を下っていくと、「雄飛の滝」などの滝があります。
流れの澱《よど》みなどで、青白く見えるのは、火山成分(鉱物や炭酸など)が含まれていて、辛くて飲めないことから「酢辛い沢」と呼ばれ、訛《なま》って、「スッカン沢」となったとか。
スッカン沢と沢は異なりますが、近くに「おしらじの滝」があります。この日も滝はほんのチョボチョボ、雨が降った翌日の午前中でないと滝らしい流れが現れません。そこで、幻の滝と言われています。「おしらじ」とは「壺(つぼ)」のことだそうです。