森の住人(木の根の風景・白駒の森)
森を歩くと、そこに住む森の妖精(fairy)が話しかけてくるような気がするのです。「森には何かがいる!」そう想うときがあります。
八ヶ岳を二分するメルヘン街道から「白駒の森」を抜け、「白駒の池」に行く道の両側には、苔むした木がたくさんあります。ユニークな姿の妖精たちは、話しかけてくるのです。
苔は、朽ちた木に筋肉をつけたように、モリモリとしてモンスターが太い声で、「よく来たなー」って話しかけているようです。
深い森の中に、息を吹きかける口が開いています。そう森は呼吸しているのです。
森は、様々な生命を育み守っています。
森は、二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を抑えています。
森は、木の蒸散作用で地球の気温の変化を緩やかにしています。塵や埃の吸収、防音効果などもあるんです。さらに、水を貯え、森林によって山崩れを防ぎ、フィトンチッド(Phytoncides)の効果もあります。
苔も凄いんです。
鬱蒼《うっそう》とした森の隙間から射す光で、根がスポットライトを浴びていました。
自然の中にあるものを擬人化や擬動物化すると、ユニークに話しかけてくれます。
明治大学ワンダーフォーゲル部に、素晴らしい山の歌があります。
『なため(鉈目)』「森深く 迷い辿れば…」一度聞いてみてください。