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古き建物のある風景(小樽運河)
雨の中を札幌から小樽に走らせました。
小樽運河の北の端には、古い建物が存在しています。「運河公園」のある辺りです。
今回まず「ん…」と目に入ってきたのが、「旧日本郵船小樽支店」の建物。
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明治後期に建てられた代表的石造建築(国指定重要文化財)です。
設計者は、佐立七次郎(1856~1926)です。小樽では数少ない純石造の建物で、「近世ヨーロッパ復興様式」を採用した建物です。
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旧日本郵船小樽支店のとなりに建つ、「旧日本郵船㈱小樽支店残荷倉庫」です。
倉庫ですが、何か違う佇まいを持っています。こちらも佐立七次郎の設計です。
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団地を思わせるような建物です。
旧北海製罐第3倉庫は、小樽運河完成の翌年1924(大正13)年に建設された建物です。小樽市指定歴史的建造物にも指定されています。
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現在の小樽運河です。20数年前に訪れたときは、もっと素朴な建物が並んでいたように記憶しています。今では、お店やイベントなどで様変わりしているようでした。
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行く先々で、銅像があればできるだけ撮るようにしています。
この地でなければ! 作者の想いは!
お兄ちゃんが笛を吹いています。その傍らで、妹が聴いています。その情景は、雨に濡れた運河の畔で、心を揺さぶるものがあります。
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20数年前、北海道一周の旅に出て、最後に小樽にやってきました。フェリーで帰る前日、偶然知り合った人と飲んで、語って、カラオケで歌いました。その人は、夫婦で大阪からこちらに来て、自然を満喫しながら生活していると言っていました。
小樽と言えば『小樽の女よ』の名曲を口ずさんでしまいますが、「小樽の人よ」との短くも楽しい時間でした。