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Eureka

環状の感情を勘定しようと躍起になる
暗い未来に対して不思議なくらいに無責任な僕
円熟した音楽が脳に糖分を与える
シンセサイザーは甘いサイダーみたいだ
キーボードをピアニストになった気分で叩く
喧騒との闘争に負けた高層階の人が窓の淵から見下ろしている
コンクリートから芽吹く雑草がそれを見上げて悔しそうに笑った
季節は冬
映画の中には春
僕の中でノスタルジーが動き出した
確立されたように見える確率を見て人生を悲観する
腹部に溜まった鈍痛に耐えられなくてもがく
君はうまくいくだろう
だって努力しているから
その根拠を使うならば僕の場合は違うだろう
平らで怠惰な生活
でもその中に妙に綺麗で透き通ったものがあるから
今日もそれを目から流して泣いている






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