母の面会へ130
昨日の午前中に、母の入所します高齢者施設からお電話を頂きました。施設で、コロナウイルスに感染された方がお二人おられて、5日間の外出時自粛と、感染者の方のお一人が母と同じフロアにおられる為、面会はエントランスで、との事でした。
母の様子が気になったので、昨日の午後母の面会に行って参りました。先ずは、受付の方へ母の納豆を預かって頂きました。1階の食堂の冷蔵庫に入れて頂き、食事の際に冷蔵庫から出してもらいます。火曜日に3個入りの納豆を預かって頂きました。母は、何個食べたのか、受付の方に残ってる納豆の数を確認して頂くと、何と3個共残っているとの事でした。母は、1つも食べていなかったのです。何故なのか?母に聞かなければいけません。
1階のエントランスの椅子に座って、母が居室から来るのを待ちました。
母「今日は、部屋へ来えへんから、どうしたんかと思たわ。」母は、何も知らされてない様でした。
私「コロナウイルスに感染された方がいらっしゃるみたいやで。」施設の方から、口止めされた訳では無いので、ありのままを母に伝えました。
母「そうやったんか。それでか。いつもは、1階の食堂へ行くのに、マスクしなさいなんて言わはれへんのに、今日から食堂行く時はマスクして下さいって言われたんや。」母は、合点がいった様です。
私「今日は、外へ連れて行ってあげられへんねんけど、出れる様になったら、また外へ行こな。」
母「おおきに。」
私「納豆預かってもらったから食べてな。そういえば何で、納豆食べてへんかったん?」
母「言うてもらわな、忘れてしまうねん。」
私「分かった。受付の人に、頼んどくわ。」
母が飲みたがっていたペットボトルのルイボスティーだけ渡して、帰る事にしました。
私「エレベーターのボタン押すで。」
母「いや、ええよ。ここで、あんたを見送るわ。」
私「ありがとう。また、来るね。」
帰りしなに、施設受付の方へ
私「申し訳ありませんが、母は納豆の存在を忘れる様なので、食事の際にお声を掛けて頂けましたら有り難いです。」とお願いしました。
そして、母に見送られて、施設を後にしました。手を振ってくれる母を見ると、申し訳無い気持ちになりました。お母さんが大好きなお散歩に、連れて行ってあげられなくて、ごめんなさい。また、自粛期間が過ぎたら行こうね。と、心の中で呟きました。