寒くても遠くへ行きたい母
一昨日、高齢者施設に入所します、母の面会に行った際のお話の続きです。
母と図書館に行き、本を借りた後、次は納豆を買いに行く事になりました。
私「お母さん、納豆を買いに行くねんけど、寒いから近くのスーパーでええかな?」
母「いや、別に近くやのうて、ええけど…」母は、なるべく施設の中には居たくないのです。施設の中は退屈で、暇を持て余してる母なので、寒さより外に居たい、が勝るのです。
母の望み通り、遠くのスーパー迄、車椅子を押しながら歩きました。母は、会話を楽しみたいタイプなので、沈黙にならない様、常に話し掛けないといけません。しかも、道路は平らではなくて、路肩の方が低くなっているのです。気を付けて押さないと、真っ直ぐに進みません。力を込めて押して歩きます。母は、私より体重が重いので、しっかり押さないといけません。
ようやく遠くのスーパーに着きました。ここで、買うのは納豆1パックです。近くのスーパーにも、同じ商品がありますが、母の望みは遠くのスーパーへ行く事です。遠くのスーパーで納豆を1パック購入し、施設へと戻りました。
居室に戻りますと
母「足が寒かったなぁ。ヒーター付けよ。」と。え?お母さんが、遠くのスーパーに行きたいって言ったんでしょ!と言いそうになりましたが、言っても仕方がないので
私「大丈夫?今度からは、もっとゴツい生地のズボン履いた方がええなぁ。」と言いました。私は、車椅子を押して歩いたので、身体は温まっています。母は、ジッと座ってるだけなので、冷えた様です。
これからも、出来る範囲で、母の望みを叶えようと思います。そして、防寒対策も忘れないようにしないといけないと思いました。