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バレンタインのチョコレートを買う母
昨日は、高齢者施設に入所します、母の面会に参りましたので今日はお休みです。
昨日、面会に参りました際のお話の続きです。
とちおとめを食べ終えた母に
私「お天気ええし、外へ行こうか?」と言うと、母はすぐにカーディガンを羽織りました。コートを着せて、マフラー、帽子、マスクを渡して。外用の靴を持ち、母を車椅子に乗せました。
施設の近くのスーパーへ、車椅子を押しながら向かいました。
スーパーに到着しますと
母「バレンタインのチョコレート買いたいねん。」
私「え?誰に上げるん?」
母「訪問マッサージの先生と、隣室のAさんに渡そ思て。」
バレンタインコーナーに向かいました。色々なチョコレートが陳列されています。その中から、母は青い缶に16粒のチョコレートが入った1296円の品を選びました。
母「これ、2つ買うわ。」
私「それ、おしゃれでええなぁ。缶は、食べ終わったら、小物入れに使えるし。お母さんは、センスええなぁ。」と言いますと、母は満更でも無さそうな表情でした。
レジで、チョコレートのお代金を精算しますと、チョコレート用の紙袋が付いていて、貰いました。メーカーさんのご配慮は、至れり尽くせりです。
帰り道に
私「もう、Aさんの事嫌いになったんかと思たわ。」と言いますと
母「嫌いではないねんけど、『わしは、病気とちゃう。』ってしつこく言うてくるのが、嫌なだけやねん。そう言うたら、昨日缶コーヒーくれてん。甘かったけどな。」
母は、Aさんの事が嫌いになった訳では無くて、『自分は、病気じゃないのに、施設に入れられたのが嫌だ。』という話を、何度も聞かされるのが、嫌になっている様です。母としても、Aさんに施設を出たいと言われても、どうする事も出来なくて困っている様です。
Aさんが、ご家族とお話し合いをされて、両者が納得のいく方向に進まれると良いのに、と思います。