学術的なHSP気質プラスちょこっとカール・ロジャーズの出演
日本で広まったHSPは
かなりポピュラー心理学に近い・・・
血液型とか星座占いとかの類である。
今、私は学術的なHSP気質を
調べている。
論文にしていく予定である。
日本ではまだまだHSPの研究をしている人が
少ないので
今のところ飯村氏と串崎氏の本を参考にしているが
精神科医の方々が書いている書籍もおもしろい。
まだドラフトの段階なので
もう少し詳しく調べてから
ここにも書いていきたいと思う。
最近、一番、感心したことを今日書いてみる。
日本では、HSP気質であることが
『生きづらくて弱い』と
そう信じている人たちが多い様子。
ちょっぴりネガティブ傾向が大きく、広まってしまっている様子。
また〇〇型HSPとかも
自認したりして、流行っているイメージが
あるけれど・・・
(そういう書籍が多いということもある)
プラス、大きくはHSPと非HSPと別れるとも・・・
しかし、よぉ〜く調べてみると
本来、アーロン博士も提唱している通り
HSPは
『環境感受性』の特性が高い人のことを言う。
この環境感受性は誰もが持っていて
それが『高』いか『低』いかということだけ。
HSPと非HSPではなく、白黒はっきり別れるのではなく
0か100に決めるものではなく、
グラデーションなのである。
環境にそれほど左右されない『中』の平均にいる人たちが
俗に言われる「普通の人」である。
発達障害がスペクトラムと名が変わったように・・・
線引きがあると言うわけではなく
色々混じり合うのである。
HSP気質はその環境感受性が高いので
感受性の低い人より・・・
良くも悪くも環境に大きく左右される。
ということ。
簡単に言えば、
同じ状況にいても
同じ境遇にいても
全然傷つかない人→これが環境感受性が低い人
まあそれほどでもないかなと言う人→これが普通の人
すぐ傷ついてしまう人→これが世に言われているHSP気質の人
環境感受性が高いため・・・傷つきやすい『繊細さん』
ゆえに、
HSP気質の人は良くも悪くも環境に左右されやすいのである。
良い環境であれば
そのHSP気質の強みが開花されやすい
逆に
悪い環境であれば
居心地が悪くなりやすい
だから
生きづらいと言うことではなく
弱いと言うことではなく
度々言うように、
環境に大変影響されやすい人ということなのです。
これは自分の過去の経験を当てはめると本当におもしろい。
そう言われてみると
なるほどなるほど・・・納得である。(詳細はまた後日にて)
環境を自分で自分の都合の良いように
どう整えていくかが
自分への見せ所・・・自分が気兼ねなく楽に生きられる。
日本、もしくは、日本人という国民は
どうも本来の概念を
日本人に都合の良いように受け入れて
活用する傾向があるようだ。これも日本人の良さであろう。
その昔のカール・ロジャーズの
来談者中心療法のように
本来のロジャーズの概念とは
かけ離れた「受容・共感・自己一致」が
日本のカウンセリングで広まった。
これには、さすがのロジャーズも
まいっていたけれど・・・
話は飛ぶが・・・
今もしタイムマシーンで一時
過去に行けたとしたら・・・
私は迷わずロジャーズに会いたい。会って話がしたい。
どんなふうに私の話を
「受容・共感・自己一致」してくれるのか
見てみたいな。。。
尊敬するカール・ロジャーズである。