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仕事をやめてよかったことは
私は数年間続けてきた仕事をやめました。
それも自分の意志とは異なる形で。
不本意な部分もあります。
仕事自体はそれほど高いノルマがあるわけでもなく、言われたことを淡々とこなす日々。過去の業務の踏襲をしながら、少しずつ生産性を高めるように改善していく。公務員(一概にこういっては公務員を敵にまわしますが…)のように、ある程度決められたことをやる仕事に携わり、大きな問題もなければ年功序列であがっていく会社でした。能力の高低はあれど基本的には玉突きであがっていける会社。
正直3年を経過してからは残業や面倒な上司にも恵まれ不幸せに過ごしていきました。いつでも辞めてやるといった何の根拠もない自信を胸に、仕事に励む日々。この会社で今の仕事を続けながらあと何十年も働けるだろうかと何度も思っていました。
ただ冒頭のようにいざ辞めるとなると、悲しみが大きくなりました。
やり遂げてきた達成感とともに湧いてくる道半ばで去ることへの失望感。こんな会社いつでも辞めてやるとイキった割に感じる会社への恩(会社というよりお世話になった方々への感謝…)。
最終的には会社には感謝する形で辞めたことを記憶しています。
よい終わりではないにせよ、感謝で終えられたことにびっくりです。
そしてのしかかる所得税・住民税・社会保険料の負担(変更手続き面倒くせー)。
仕事を失ったという虚無感・自分への失望感。
安定した収入がないという不安。
仕事への渇望、マジでなんでもいいから働きたいと思う日々。
将来への不安と焦り、そして以外にも仕事をもっとやりたいと思う欲求。
晴れて自由の身だ!!という夢見た世界はどこへやら…
ただ仕事をやめてよかったこと
それは普通に仕事をこなす中では見えない世界に飛び込めた経験です。
以前の、仕事をして家に帰り普通に家族と過ごして、ダラダラとテレビやネットで日々を消費し、親にも友達にも恵まれ、それなりの給料を得て、それなりの幸せを過ごす未来とは異なりますが、新たな人生を歩み出せるようになったこと。
そういった世界に気づけたこと。
それが仕事をやめてよかったことだと…今はそう思うしかありません。