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77歳でSexするには結婚しよう -4

 送り出した部屋は、急に淋しくなる、なんてことは無い。
私の部屋だから、男を連れ込んだからって乱されることは無い。
通い男制度は本当に便利だ。巣を訪ね歩きたい男にも好都合だろう、浮き浮きとして仕事にも身が入るだろう。
 男も女を囲ったわけじゃないから気持ちにも財政にも優しい、とそこにむふむふする男はあまり大した男じゃないだろうけど、私もマンションに移りたいなんて思わないから気にしない。
 うまい汁を吸っていると思っているだけなら情けないけどから無茶も言わない。無茶を言い出したら分かれ時だ。
 まあ、良いとこ取りと奥様に叱られそうだけど。
 ことの後の布団でまったりするのは天国的で、シャワーを使わなくて済むキス禁止は思いもかけず良い制度だ。
 おっぱいをちょっと揉んてみたりするのは思わず笑いがこぼれるね。布団の心地よさに出られないずぐずぐずを楽しめる。布団も布団冥利に尽きると喜んでいるね。
 太ももをグッとくっ付けてころころすれば蕩けてしまう。
 奥様に見られたなら水を掛けられるくらいでは済みそうもない。

 一日を完全に忘れられるのは極めて健康なんだと思う。もちろん一日を浮かべてそう思うのは完全にと言ったのと矛盾するけど、おでこの辺りの淡い明かりにも頭のてっぺんの暗いもやもやにも何も浮かばないから、何事もなかったんだろう。
 少女の頃疲れて瞬時に眠りに落ちたのとは違う。
 一度、一日の何かしらが浮かんで、意識しないうちに消えてしまい、安らぎに埋もれる。
 明日の起床は頭の片隅にない。今日と明日の間が安らいでふわっとして、永遠の気持ちよさに浸り、7時間が消えて、朝の時間にいる。
 十分な睡眠に導いてくれる自然な、いつ訪れたか知らない入眠の時、意識はコトンとこと切れる。

 彼が家でトイレ作法を実行するか、とても興味がある。男の子がいるならルールになるかな。
 トイレ掃除は恐らく半分か三分の一になるから残った回数を子供に振り分ければトイレ掃除から解放される。感謝項目だ。相殺には程遠いだろうけど。何の話かと言う人は前話を! 100円です。

また半径1mの男かな。半径1mに入ってきた男と付き合ってしまう、悪い習慣だ。
 今回はいきなりというか偶然入ってきたにすぎないのに簡単に受け入れてしまった。
 まあ1m以内に入らなければ付き合えないから至極当然だけれど、1m以内に男が入ってくることはあまりない。
 もちろん1m以内に男が居ることは多い。
 でもコミュニケーションがあることは少ない。

 楽しく、なぶられる感覚になるからだろうけど、蕩けてしまうから抵抗が無く受け入れてしまう。
 
 男が出来て安心に思いもかけず良く寝られた。やはり水を掛けられるだけでは済みそうもない

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