今求められている人財は、声のデカさではなく傾聴力のある人
皆さんの会社に、声が大きい社員はいますか?
・常に同じ人が会議中に発言をしている
・常に同じ人の意見だけが通っている
・若手に対し、上司という立ち位置を利用して命令をしている
これらに当てはまる人がいたら要注意人物と考えてください。
野放しにしないことをおススメします。
何故か。それは、声が大きいと、周りにいる人が委縮したり、ネガティブ思考になるといったマイナスの影響が出てしまうからです。
例えば、
「この場で○○と言ったら、きっと反対されるよな」
「(声が大きい人の)反対意見を言うと後が面倒くさくなるんだよな」
こんな感じですね。
雑談レベルのコミュニケーションが活発な会社は、生産性が高くなりやすくなるのは既に有名な話ですよね。
それを、声が大きい人がいることで、そのコミュニケーションを阻害してしまうのです。
もっと悪い状況だと、声が大きい人を避けて、その人を除いた新たなコミュニティを作られてしまうことです。
声が大きくても正しい意見を言う時はあります。
そのイノベーションの機会を喪失しているわけです。
また、声が大きい人は自分の立場を守ることにとにかく必死です。周りの動きをよく観察しています。そして、自分がハブられている事実を知ると、周りに当たるなど、面倒くさい行動をしてきます。
そして、その環境が嫌になり、声が大きい人が残り、それ以外が辞めていく悪循環が止まらなくなります。
コロナ禍から、オフィスの在り方が変化してきましたが、声の大きい人が得をするという、昭和のやり方は日本の簡単にクビにできない仕組みの影響で、これまでずっと変わってきませんでした。
なので、声が大きい人に変わってもらうしか改善方法がないのです。(人事異動も方法の1つですが、それで解決できるのはごく一部の大手企業でしょう。)
声が大きい人から傾聴力のある人に変わってもらうためには、ルールを1つ設定すると良いでしょう。
それは、相手の意見に反対しないこと。
声が大きい人によくいるのですが、傾聴力の無い人は、相手の話を聞いているふりだけして、自分の意見通りになるよう仕向けています。
「提案してくれた内容は分かりました。ただ、今は○○をしてください。」
それを、
「提案してくれた内容は分かりました。私が○○さんだったらこうするかもしれないけど、○○さんはどうしたいですか?」
と変えてもらうだけで、相手の意見を引き出すことができるようになります。
声が大きい人は良く言えばよく周りを見ることができる人材です。
その力をいい方向に、ベクトルを変えてあげるだけで社内の雰囲気も良くなります。
人材から人財へ、変えてあげてください。