リバースメンタリングを導入してみませんか?
リバースメンタリングとは
上司が部下のメンターになるのは当たり前ですが、部下が上司のメンターになる、リバースメンタリングに注目が集まっています。
リバースメンタリングとは、SNSの活用方法や現在の価値観など、部下から教えてもらうことを指します。
重要なのは、リバースメンタリングは手段の1つであって、やることが目的にならないよう注意しなければいけないことです。
リバースメンタリングを行うメリット
■メリット
①SNSの活用方法やZ世代の価値観を上司が学べる
②部下のメンターとしてのスキルアップを目指せる
③上司と部下で話をするきっかけができる
①は言葉の通りですが、②と③は相互理解のきっかけになりますし、上司が部下にメンターになってもらい、レクチャーしてもらう立場になるので、話を聞こうという上司のトレーニングも同時にできます。
部下も、教わる立場から教える立場に変わると、どうしても「うまく伝えられない、教えられない」という場面が登場するでしょう。上司の苦労を少しは理解してくれるのではないでしょうか。
なぜ注目を集めているのか
上司も部下も、敵ではありません。
同じ目標に向かって進む味方です。
ただ、育ってきた環境や価値観、時代背景が違うから、お互い受け入れ難いだけなのです。
全く知らない環境に飛び込むのは勇気がいりますからね。
お互いを理解し合う手段として活用すると良いでしょう。
目的にしてはいけない理由
リバースメンタリングは、先ほど述べたように、年功序列の古い考え方を一新したい、若手を教育したい、価値観を共有したいと言った願いに対して力を発揮する方法です。
やること自体を目的にすると、何に対してリバースメンタリングをしているのかという疑問だけが残ります。
やる必要のない無駄な会議を行っているのと同じです。
やることが目的になると流れ作業になるため、時間の無駄です。
やらない方がいいでしょう。
やることが目的になってしまった時は、一度立ち止まり、何のためにやっているのか、皆さんで共有する事をお勧めします。
もし、皆で課題をクリアしている場合、継続する必要が無いかもしれませんし、新たな内容で継続した方がいいという判断になるかもしれません。
プラスに働くのであれば是非継続してみてください。
注意点について
最後に、注意点をまとめます。
それは、直属、もしくは「同じグループ内の上司と部下でペアを組ませない」ことです。
別の部署と組ませられるとよりベストです。
同じグループ内の場合、既に人間関係が構築されてしまっている可能性があり、部下が委縮してメンターとしての役割を果たせなくなってしまうかもしれません。また、仲が良すぎると、部下の言いたいことを予測して話をしてしまったり、部下の成長スピードを遅らせてしまう可能性も出てきます。
そのため、お互いの詳細はあまり知らない同士、別の部署で組ませるとベストなのです。
実践される際はご注意ください。
最後に
新しい価値観が次々と出てきます。
その価値観は常に若い人が持っているのです。
全てを鵜呑みにする必要はありませんし取り入れる必要はないと思いますが、まずはその価値観に触れてみてください。
そして、取り入れた方が良い部分だけをこれまでの価値観に組み込んでアップデートしていく。
常に進化できる環境は作ることができます。
共に頑張っていきましょう。
◆参考資料
JMAM
リバースメンタリングとは?導入方法や事例を徹底解説