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#210 どんど焼き
小正月の地域行事に「どんど焼き」があります。
「どんど焼き」とは、お正月に準備した門松や松飾りなどの正月飾りや昨年に授与されたお守り、書初めなどを持ち寄って焚き上げる小正月の地域行事です。
正月飾りを目印に来て頂いた年神様を、焚き火の煙と一緒に見送り、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災をお祈りする意味もあるようです。
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昨日は、地域の自治会がどんど焼きのための櫓を作るところから参加しました。
幣束をつけた4本の藁紐を、稲藁を結び付けた竹にの上部に結び付けて立ち上げて、幣束をつけた藁紐で竹が倒れないように控えをとります。
その後、その周りに正月飾りと一緒に松や杉などの樹々を置いていき、ばらけないように藁紐で締め付けて櫓は完成。時間が来たら、着火します。
櫓が燃え上がり立ち上げた竹に火が回ると、今年の恵方である「西南西」に向けてその竹を倒します。火が落ち着き、赤々とした炭ができると、それをコンロに取ってきて、家族それぞれバーベキューをしながら、同時に振舞われる豚汁やぜんざいを食べながら、地域の方々と時間を過ごしていきます。
コロナウィルスが蔓延した時期、あらゆる地域行事が中止となりました。一時はそのままなし崩し的に無くなることも考えられたのですが、この「どんど焼き」は再開された地域行事の一つ。
子供から年寄りまで集まる機会はそうそうないもので、地域の人とつながり続けていくためにも、大事にしたいところです。
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育児を機にここに住み始めたのですが、子供のころからどちらかといえば都会暮らしの期間が長かったからか、初めは地域に溶け込むことができず人づきあいが煩わしくさえ思っていました。
ところが、どんど焼きやお祭り、消防団の活動など地域活動に参加し続けてきたことで、少しづつ地域に慣れてこれた気がします。そして、知り合いが少しづつ増えて関係性ができてくると、逆に地域に何か働きかけることができないか、という心境に変わってきています。
今回のどんど焼きでは、家の前の畑を管理しているおじちゃんに久しぶりに再会でき、今年のホウキモロコシ栽培に向けて畑を使わせてもらえることになりました。
少しづつ、活動の輪を広げていきたいところです。