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おひさま香るミカンのような 一話:いいわけ

先に言っておくが、私のモットーは「ヒトサマに迷惑をかけないこと」である。
逆に言えば「迷惑さえかけなければまあいいんじゃね?」とか思っているとも言える。

昨年「橘絵里」の件にて散々な思いをしたにも関わらず、私はこの春もまたえらい目に合うのだろうか。
人が誰かを好きになるのは、完全に霊長目ヒト科の生殖行動であり、あくまで内分泌系による生理的反応の一つであるのは間違いない。生物の一種に過ぎない人間はさらに群れ化し、もっと小さなコミュニティ(家族や婚姻関係)という文化を作り出すことで繁栄してきた。これにより他人との争いを避けたり、いざこざが起こらないよう配慮して平和的に暮らせるようになったのだと思う。
私の家庭は平和とは言えないが、ある意味安定しており家族が原因で他者といざこざが起こったりはしなさそうだ。

だけどあえて言うなら、そんな理屈はすっ飛ばして「好きなんだから仕方ねえじゃねえか」と暴論をかざす自分もいる。どんな立場であっても誰かに惹かれ、好きになったの振られただのと言うのは仕方ない部分があるというのも分かっている。
昨年実際に体験した私が言うのだから間違いない。
色々理屈を並べても気づいたら目で追ってるし、話すと顔が熱くなったり、ドキドキしたりする。不意にお目当ての相手に近づいたときなど、シャンプーの香りに目眩すら起こしそうになるほどだ。
多分、恋愛ってのはそういうもんなんだろうと今更ながら思う。

また他者と関係を築く際に気をつけねばならないのは自分の感情以上に相手の立場だ。無論、私も一応既婚者であるため、相手の立場によっては想いを胸の内に秘めておく大人の度量を持つことも紳士の嗜みである。

また私が女々しい部分として、noteを書くときは必ず何か想いを吐き出したいときであるというのも言っておかなければならないところだ。
実際、今日などは長めの昼休みを取りカフェでポチポチ文章を書いている(メロンフラペチーノはうまい)のだが、どのように切り出せばいいか分からずこんな感じの文になっている。

さて、どうしたものか。
一歩間違えればス○ーカーとか、変○者とかの扱いになるおそれもあるため、冷静な行動を取らなければならない。
出世は諦めて独立の道を歩もうと決心しているため社内評価は気にならないが、節操がないと思われるのも癪だ。

またヒトサマに迷惑をかけるなどあってはならない。そのため殊更に慎重な行動が求められる。
世間にはこんなにも機会がゴロゴロ転がっているのかと思うほど、昨年から今回まで色々と経験した。

うむ、というわけで何が言いたいのかというとつまりはこういうことだ。


私は多分、恋をしている。

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