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すれ違わない人生

自分は基本人見知りなので、初対面の人と同じ空間にいるのはちょっとしんどい。だからなるべく人通りの少ない道を歩いたり、行き先に誰かいたらわざわざ進路を変えたり、用事のある場所に先客がいたら隅っこの方で縮まっていたりする。初対面の人に積極的に話すのは大体下心のあるときで(この人に認められたい……など)、そういう状況ではたいてい気持ちが空回りすぎて失敗する。

もちろん内心では「いろんな人に会って価値観を広げたい」という気持ちもあるのだけれど、今のところ「安心できる環境にとどまりたい」という思いのほうが上回っているようだ。今日もそんな場面があった。

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基本的には日記ですが、たまに深いことを書いたり書かなかったりします。分量で著者の疲労度が測れます。

少し遠くに行ってみよう。人生が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。あるいは変わったとしても、気づかないかもしれない。だから、何か…

昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま