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週間FXレポート:ユーロドルとドル円の最新分析(2/17~2/21)
1. はじめに
今週の為替市場は、トランプ米大統領の関税発言、ウクライナ停戦交渉、各国経済指標の発表が主要なテーマとなり、ユーロドル・ドル円ともに大きく動きました。
特にユーロドルは上下に振れながらも堅調推移、ドル円はもみ合いながらも下落基調が目立つ展開となりました。
本レポートでは、1週間の値動きの振り返りと今後の注目点を解説していきます。
2. ユーロドル相場の動向
週序盤(2/12〜2/13)
トランプ米大統領が「鉄鋼とアルミニウムへの25%関税を課す」と発言したことで、ドル買いが優勢となり、ユーロドルは一時的に下落しました。
しかし、日銀の早期利上げ観測や米長期金利の低下、スーパーボウルによる市場参加者の減少などの影響でドル安が進行し、ユーロドルは上昇基調へ。
週半ば(2/14〜2/15)
トランプ米大統領が関税発動の大統領令に署名しましたが、例外措置の撤回によりリスク回避の動きが強まり、ユーロ買いが進行。
また、ドイツの長期金利上昇、パウエルFRB議長の慎重なスタンスがドル売りを誘発し、ユーロドルは堅調な推移となりました。
一方で、
・米長期金利の上昇 → 一時的なドル高要因
・欧州委員会の通商交渉発表 → ユーロ持ち直し
・トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談でウクライナ停戦交渉開始 → ユーロ高要因
これらの影響が交錯しながら、ユーロドルは1.05ドル台を維持しました。
週末(2/16)
ドル円の調整売り、日本経済指標の好調、ウクライナ停戦観測によりユーロ高が進み、ユーロドルは1.0530ドル台まで上昇。
途中、トランプ大統領が「相互関税に署名」し、4月に発令予定と発言すると、一時的にドルが急騰し、ユーロドルは下落しましたが、すぐに持ち直し上昇基調へ。
3. ドル円相場の動向
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