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週間FXレポート:ユーロドルとドル円の最新分析(2/3~2/7)
ユーロドル・ドル円相場の週間動向と今後の展望
1. 週間相場振り返り
ユーロドル相場
週序盤はトランプ米大統領の関税発言が市場のリスクオフを促し、円高・ドル高・ユーロ安の展開となりました。その後、米長期金利の低下でドル安が進み、さらに独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことでユーロ高へと転換。結果的に上昇基調のもみ合いが続きました。
週半ばにかけては、関税強化の発言により再びドル高が進行し、ユーロドルは下落。しかし、FOMCが金利据え置きを発表したことを受け、一時ドル高となるも、その後のパウエルFRB議長の発言がハト派的と解釈され、再びもみ合いの展開となりました。
週末にかけては、日銀要人のタカ派発言への警戒感から一時円高が進み、ドル安・ユーロ高となる局面も。しかし、日銀要人の発言が想定よりもタカ派ではなかったことや、独GDPの予想下振れ、さらにはECB理事会の0.25%の利下げ発表が重なり、ユーロ安が進行。ラガルドECB総裁の追加利下げに積極的な姿勢が示されたことで、ユーロの下落幅が拡大しました。
テクニカル的には、1.05ドル付近での上値が重く、日足ベースの50日移動平均線を下抜け。その後も軟調な展開が続き、1.04ドル割れを試す展開となりました。
ドル円相場
週序盤は、トランプ米大統領の発言でリスクオフが進行し、円高・ドル高でのもみ合いに。その後、コロンビアへの関税撤回や米長期金利の低下によって、ドル安方向へとシフトしました。
週半ばでは、米消費者信頼感指数の予想下振れと米リッチモンド連銀製造業指数の予想上振れが相殺し、市場の方向感が定まらない展開。しかし、トランプ米大統領の関税発言がドル買いを促し、大幅なドル高となりました。その後のFOMC発表で一時的に様子見ムードが広がり、パウエルFRB議長の発言を受けたもみ合い推移に。
週末にかけては、氷見野日銀副総裁の発言が想定ほどタカ派ではなかったことからドル高・円安へと反転。しかし、ECB理事会を受けたユーロドルの上昇がドル安を促し、一時的に円高方向に。その後、ラガルドECB総裁のハト派発言で再びドル高が進行。さらに、トランプ米大統領の関税発動の可能性が高まると、追加関税の示唆を背景にドル高基調が強まりました。
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