幼い頃から祖母がつくってくれる料理は、不味くもなく美味しくもない。 味が濃かったり薄かったり、食感が固かったり柔らかかったりするのは日常茶飯事で我が家ではそれが家庭の味になっていた。 顎が鍛えられそうなくらい食感が残った野菜。べちゃっとした衣の天ぷらや、丸コゲのハンバーグ。野菜と肉がゴロゴロしたルーの少ないカレーライス。それらを、なんか違うんだよね(心の声)と思いながら黙って口に運んでいた。 そんな幼い頃の記憶を思い出すキッカケとなったのは、祖母がつくるホットケーキを1