地域の情報を伝える“テレビ制作”の仕事
CCNetで働く水谷さんをもとまるが訪問
CCNetは、地域と家庭をつないだケーブルを通じて、ニュースや情報を放送するケーブルテレビ局。地域のイベントや学校、お店の紹介など、地元に密着して暮らしに役立つ情報を発信しています。今回は、CCNet本巣支局で番組を制作している水谷仁美(ひとみ)さんの仕事を見学しました。
学生時代の経験をいかして
水谷さんは、名古屋市の出身。高校で放送部に入り、多くの人に情報を伝える楽しさを知った後、大学ではカメラでの写真撮影を始めました。その結果、次第にこの2つの経験をいかせるテレビ放送の仕事に就きたいと思うように。そんな時、CCNetに入社していた先輩からケーブルテレビの仕事内容を聞き、「楽しそう!」と感じて2014年に入社しました。
入社後、愛知県内の支局に勤務。2022年7月から現在の本巣支局で働いています。知らない土地での仕事に不安もありましたが、「地域の人との距離が近く、私の名前もすぐに覚えてもらえてうれしかったです。空気もおいしいし、少し車を走らせれば地域ごとに雰囲気の異なる景色が見られて、とてもいい街だなと思います」と、すぐに本巣市が好きになったそうです。
撮影から編集まで、すべて自分で
テレビ番組を制作する仕事では、まず取材する内容を決めて取材先に依頼。カメラやマイクなどの機材を持って、取材に向かいます。時には、自分も出演してインタビューやアナウンスを行うこともあり、1人でカメラマン、アナウンサー、記者など何役もこなします。「入社した当初は、重い機材をかつぐとフラフラしていましたが、今は何でも1人でできるようになりました。意外と体力が必要な仕事なんですよ!」と、笑顔で話します。
見学した日も、地元の中学校で行われた体育祭を取材してきたそうで、「撮影する時は、みんなの思い出になるように、同じ人ばかりではなく1人でも多くの人が映るように心がけています」と撮影のこだわりを教えてもらいました。
取材後は、撮影した映像を編集します。画面に入れるテロップやナレーションの原稿を作ったり、オープニングやエンディングの映像を収録したりしながら、1本の番組に仕上げていきます。「自分が撮影してきた映像は自分で編集するので、取材で感じたこと、伝えたいことを100%詰め込むことができます。だから思い入れも強いし、地域の方から『見たよ!』『取材してもらってよかった』などの声をもらうと、本当にうれしいですね」と声を弾ませます。
地元を好きになれる発見を届けたい
地域の方から依頼や情報をもらったり、取材現場でおもしろそうな話題を探したりしながら、取材する内容を決めているそう。地域の情報を伝える時には、「こんなお店があったんだ」「こんな人がいるなら応援したい」と、見た人が新しい一歩を踏み出すきっかけになるものを目指しているそうです。
そのために、バラエティ番組のようなおもしろい要素を加えた紹介の仕方を企画するなど、地域の魅力を楽しみながら知ってもらえるよう、工夫を凝らしています。
また、本巣支局に来る前に、地域の伝統工芸や過去の災害などをテーマにしたドキュメンタリー番組を制作した経験があるそう。いつか本巣市でも地元に誇りを持ってもらい、新たな発見が得られるようなドキュメンタリーをつくりたいと考えています。「まだ本巣市に来て日が浅いので、どんな題材に出会えるか楽しみ。地域の方との会話や取材の中で、興味深いものを探したいです」と意気込みを語ります。
もっと地域の皆さんに親しまれる存在に
CCNetは2022年10月から『中部ケーブルネットワーク株式会社』だった社名を、『CCNet株式会社』に変更しました。愛称だった『CCNet』が社名となり、「地域に笑顔と感動を」をコンセプトに、より地域の皆さんに親しまれる会社を目指しています。「地域密着型のメディアとして、地域住民の皆さんと一緒に番組をつくっていきたいと思っているので、ぜひCCNet本巣支局にも気軽に遊びに来てほしいです!」と、メッセージを送ります。
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