いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書-読書記録-
「くまモン」の生みの親でもある、good design companyの水野学さんの著書。いわゆる仕事術的なビジネス本だけど、40代パート主婦にも読みやすかった。
家事でも仕事でも、段取りって確かに大事。でも確かに誰にも教わらなかったな。
こういうことって、自分のやりやすい方法を自分で見つけるものであって、自分のやり方が他人に合うとも限らない、と思っていた。
でもやっぱり正しいやり方は存在する!その肝が段取り。すべては段取り次第。段取り良くすれば、スピードが上がるだけでなく、クオリティも上がる、ということに気づかせてくれた一冊。
参考になったトピックを私なりに要約しておく。
段取りとは
①目的地を決める
②目的地までの地図を描く
③目的地まで歩く
が基本。目的地が定まってなかったり、地図がしっかり描けていないとスピードもクオリティも落ちる。また、目的がはっきりしていれば、「なんのためにこの仕事をするのか」がはっきりし、やらなくていいことが明確になる。
目的地と結果は違う
目的地は目指すべきものであり、結果は後からついてくるものである。例えば商品を生み出すことであれば、それにより売り上げがアップすることは「結果」であり、「目的地」は「誰がどう喜んで、なんて言っているのか、どういう表情をしているのか」ということ。本当に目指すものを目的にするべき。また、それを決めるためには想像力が重要。
ルーティン化
仕事をある程度ルーティン化することで、自分が決める回数を減らすことで、本当に大切なことに集中できる。
締め切り=完成
いいものを作ろうとして期限を過ぎてしまうより、時間を守ることのほうが大事。締め切りを守るとは、人との約束を大切にすることである。
思考を外部化
アイデアは紙に書いたり、スマホに入力したり、人に話すなどして「外部化」するとよい。自分の中に残らないのでストレスが減り、アイデアが出やすくなる。
共有で仕事の精度を上げる
細やかな報告と相談が大事。きちんと相談して共有していれば、相手にとっても「自分ごと」になり、根拠もなく否定できなくなる。
トピックは他にもあるし、もちろん読む人によって、アンテナが引っかかる箇所はそれぞれだと思うけれど、仕事や仕事上の人間関係でやりにくさを感じている人は読んでみてほしい。もやもやした頭の中が整理されて、どう行動すればいいかがちょっと見えてくるんじゃないかなと思う。