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呪詛
1997年9月14日(日)
小さな声でうたをうたっていた、しあわせをうたっていた。
母が呪詛を囁きつづける。
わたしがひとりでしあわせになっているから。
目が、おまえなど視界に入れるものか!と怒っていた。
突っ慳貪な態度。
とっても悲しい。
でも、うたいたいのでうたった。
ああ、だけど、もうしあわせじゃない。
母が気に入ってるおねえさんが来た。
わたしには示さない歓迎的態度。
おねえさんに向ける顔の反対側で、わたしには「うたうな」って。
わたしはことばがわからないので「そんなこと言わないで」と言えなかった。