『野生のしっそう』つながり1

流れ


朝、力がうわーっと湧いてきた。たまに感じる。
20代、死人のようなあの頃さえ、たまに感じた。
何かすてきなことができそう!
何を?何を?何を?何を?   何を?
何も浮かばず、素晴らしい力は腐ってヘドロ。
そんなことばかりだったと、このごろよく考えていたところ。

この力、空にすっ飛んで行けそうだよ······何も思い浮かばないまま、エネルギーを流せば?
こころで飛んでけ~~~

力は腐らなかった、流れたようだ。また力が湧いてきた。飛んでけ~~~
また力が湧いてきた。飛んでけ~~~

「エネルギー流せば?」って思いついたのは、きのうくまざわ書店で目に入ったあの本の表紙が絶対ヒントになってると思った。

「野生」「しっそう」「障害」「兄」「麻酔」

「ミシマ社 野生 しっそう」で検索した。本屋さんへ行った。
『野生のしっそう──障害、兄、そして人類学とともに』猪瀬浩平著
あった。売れてしまっていなかった。
手に取ると背後に何冊かあった。いちばん上の、きのうわたしが見たであろう本を持ってレジへ。

本棚の上の端に表紙を見せて収まってた。

「内なる野生に麻酔をかけられた私たち」




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