さみしさを感じられるようになって久しい 悲しめるようになってまだ日が浅い
なんにでも時がある
受け取ってくれろ
子どもは愛を差し出した
子どもが差し出した愛を
親は鼻でわらい
親は黙殺し
親はいかって叩き落とした
そして
愛を出せ
愛を出せと
子を責めた
子どもの頭はおかしくなった
長い長い長い
時を経て
ああ
もう十分
十分過ぎるほど
橋を架けようとしてきたと
とうとう子どもは
自分に言ってやることができた
⒈じねん自然 ⒉なんにでも時がある ⒊見る ということ
⒋あり得たかもしれない人生 ⒌ぞうさん
⒍何度もわたしの前に現れたふたり