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細胞記憶?
1997年9月14日(日)
重い緑に包まれているようだった。緑の泥?
そのうちに、もの凄く凄い興奮を感じた。全てが感じていた。響くのだ。耳が聞こえなくなっていた。身体に、腕や脚や頭といったでっぱりがなくなって、ひとつの実になっているようだった。二つに分裂したばかりの細胞のようだった。下から圧倒的な興奮がのぼってきて真っ直ぐ中心を通り天辺から爆発的に発散するのかと思った──発散したのかもしれない。わからない。
真っ黒の中に在った気がする。
うわー!!!!!と叫んだ。
自分が入れ替わるような。何かと取って代わられるような感覚。
あれが生まれるということか。